
株式会社オーディオテクニカは10月29日、密閉型ヘッドホンのフラッグシップモデル『ATH-AWX7000』を11月6日に発売すると発表しました。価格はオープン価格です。「Paris Audio Video Show 2026」で世界初公開されています。
『ATH-AWX7000』は、同社が独自に定義した”真の密閉型”を意味する「トゥルークローズドバックアコースティック(以下、TCbA)」を具現化した第一号モデルです。開放型フラッグシップ『ATH-ADX7000』と双璧を成すもう一方の頂点と位置付けられています。
企画・開発・設計から製造まで、すべて日本国内の自社工場で行っています。
TCbAとドライバー構造
TCbAは、密閉空間に生まれる”空気のバネ”の力を操る考え方です。密閉型が本来得意とする低域のエネルギーと広いダイナミックレンジを伸ばしつつ、苦手とされてきた中高域の濁りを、ダイナミック型ドライバーの根本原因から解決するものだとのことです。
核となるドライバーには、新開発の振動板技術「HMD(Hybrid Matrix Diaphragm)」(PAT.P)と、『ATH-ADX7000』で採用したドライバー製造技術「HXDT(High-Concentricity X Dynamic Transducer)」を組み合わせています。
HMDは、中心部と外周部を異なる素材の薄膜で構成して接合する異素材複合振動板の改良技術です。大入力時に素材が切り替わる部位に生じる応力を分散します。
HXDTは、製造誤差を従来比10分の1に抑える高精度な成型・組立技術です。この組み合わせにより、振動板全体が一体となって振動する構造を実現したとのことです。音の立ち上がりとダイナミクスが、あらゆる音量域で大きく向上するとのことです。
磁気回路には「無方向性電磁鋼板」を搭載しています。

ハウジングと装着部の素材
ハウジングには木曽檜を使っています。厳重に管理された国有林から譲り受けた木材で、伊勢神宮などの神社仏閣の建築材料にも用いられる銘木です。樹齢300年を要する希少な木材だとのことです。
仕上げには、1500年以上の歴史を持つ越前漆を使い、職人が筆で一台ずつ塗っています。筆の跡や塗膜の微妙な差異により、一台ごとに異なる表情になるとのことです。
スライダーはアルミニウムの無垢材からの削り出しです。フレームとアームにはマグネシウムを採用し、武士の勝色とされてきた濃紺色で仕上げています。
イヤパッドには和鹿革を初めて採用しました。ヘッドバンドは新設計で、開放型と比べて重量のある密閉型でも長時間快適に使えるとのことです。

付属品とサポート
付属ケーブルは2種類です。タッチノイズに配慮した編み込みのバランスケーブル(2.5m/XLR)と、アンバランスケーブル(3.0m/φ6.3mmステレオ標準プラグ)が付きます。
ケーブルの接続部にはA2DCコネクターを採用しています。A2DCはAudio Designed Detachable Coaxialの略です。堅牢でコンパクトな収納・キャリングケースも付属します。
オーナー登録による長期サポートサービスの対象製品です。内容は延長保証1年と交換用イヤパッド送付サービスです。
製品情報と特設サイトは次のページで公開されています。
- 製品情報:https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-AWX7000
- 特設サイト:https://www.audio-technica.co.jp/contents/ATH-AWX7000/
ダイナミックヘッドホン【ATH-AWX7000】 |オーディオテクニカ公式
ヘッドフォン祭 2026秋での展示
オーディオテクニカは11月7日(土)開催の「ヘッドフォン祭 2026秋」で、『ATH-AWX7000』の展示と試聴ができるコーナーを用意します。場所は同社ブース(5F・部屋番号503A)です。開放型フラッグシップ『ATH-ADX7000』との聴き比べもできます。
9月18日に発売されたワイヤレスヘッドホン『ATH-AL5NC』は、503B・⑪番机で展示と試聴ができます。
開催概要は次のとおりです。
- 開催日時:11月7日(土)11:00~18:00
- 入場料:無料
- 会場:ステーションコンファレンス東京5・6F
- 所在地:東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー(JR東京駅日本橋口直結徒歩1分、東京駅八重洲北口徒歩2分)
試聴への参加については、当日会場で確認する必要があります。最新情報はイベント公式サイトで案内されています。
