トラムワークス、鉄道運転ゲーム用コントローラ『トラムコントローラ』を東京ゲームショウ2026に初出展。クラウドファンディングは今冬予定

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トラムコントローラ(仮称)の試作機。マスコン、メーターユニット、ブレーキが並ぶ外観

株式会社トラムワークスは2026年9月8日、路面電車の運転台を再現した鉄道運転シミュレーションゲーム用コントローラ『トラムコントローラ』(仮称)を開発し、東京ゲームショウ2026(9月17日〜21日/幕張メッセ)のインディーゲームコーナーに初出展すると発表しました。

実際の電車の運転ハンドルは、車両形式ごとにマスコン(アクセル)の段数やブレーキ方式が異なります。『トラムコントローラ』は、マスコンとブレーキハンドルの軸にモーターを内蔵し、段数の刻みやブレーキレバーの反力をすべてモーター制御で生成する仕組みです。部品を交換することなく、1台で何形式もの運転台になります。

トラムワークスは、函館の路面電車運転ゲーム『TRAMCITY HAKODATE』(https://tramcity.net/)を開発・販売しています。

同社はユーザーの体験価値を向上させるアイテムとして運転用コントローラの開発を進めてきましたが、ゲームで再現する函館の路面電車は車両形式ごとにハンドルの刻み段数や手応えが異なるため、コントローラでもその切り替え(モードチェンジ)に対応する必要があったとのことです。

また、今後函館以外の車両形式にも対応できるよう、モードの拡張性も考慮したとしています。

こうした背景から、ハンドルの刻み段数や手応えをソフトウェアから自在に変えられるモーター制御方式を採用するに至ったとのことです。

目次

トラムコントローラの特徴

段数もブレーキ方式も、ソフトウェアで切り替わる

『TRAMCITY HAKODATE』では、函館市電8000形と3000形の2形式を運転できます。マスコンの段数は7段と4段で異なり、ブレーキに至っては方式そのものが違います。

函館市電8000形函館市電3000形
マスコン(アクセル・左手)切〜力行7段+電制7段(電制はゲームで今後対応予定)切〜力行4段
ブレーキ(右手)直通空気式ブレーキ電気指令式ブレーキ 切〜7段+非常

ハンドルの感触を機械的な機構でつくる場合、形式ごとに専用の部品や切替機構が必要になります。『トラムコントローラ』は、ハンドルの軸に取り付けたモーターがノッチの刻みそのものを生成する方式のため、段数も刻む位置もソフトウェアから自由に定義(モードチェンジ)できます。これにより、1台で何形式もの運転台として使えるとのことです。現在開発中の新シリーズにも、同じ1台で対応するとしています。

ゲーム内の車両のブレーキ圧力がハンドルにフィードバックされる

直通空気式ブレーキ(8000形)のハンドルには、弛(ゆる)め・保ち・込めという3つの位置があります。

実車ではこの位置の境界を越えるときに手応えが生まれ、その重さはブレーキシリンダの空気圧力によって変わります。

『トラムコントローラ』は、この境界の手応えをモーターで再現する仕組みです。

つまり、ゲームでプレイヤーが運転している車両のブレーキシリンダの空気圧力が、手元のハンドルに反映されます(フォースフィードバック制御)。

電気指令式ブレーキ(3000形)では、同じモーターが段ごとにカチカチと刻むノッチ感を生成します。カムやバネを使わないため、繰り返し操作による消耗部品が少なく、経年での調整も不要だとしています。この境界の手応えが生まれる様子は、公式の動画で確認できます。

選んだ車種で自動的に感触が変わるコントローラ登場! #tramcity #鉄道 #路面電車 #トラムシティ

実車と同じドアスイッチを採用

ドアスイッチには、実際の車両に搭載されている部品を採用しています。コントローラの製造にあたり、ドアスイッチメーカーから新品の供給を受けられることになったとのことです。本物のドアスイッチによるクリック感と剛性で、運転体験をよりリアルなものにするとしています。

トラムコントローラに搭載された実車用ドアスイッチ

メーターユニットにアナログ針を採用

都市圏の通勤電車では運転台の計器類が液晶パネル化されていますが、路面電車ではまだアナログ計器が主流です。『トラムコントローラ』でも「アナログ計器」を採用し、実際の針が動作するメーターユニットを制作したとのことです。

左側が速度計で、右側がブレーキシリンダ・タンク圧力計です。上部には扉が閉まったことや、降車ボタンが押されたことを示すLEDを搭載しています。製品販売時には、メーターユニットはオプションとする予定です。

トラムコントローラのメーターユニット。左に速度計、右に圧力計、上部にLED表示

展示の経緯

『トラムコントローラ』は、制作支援プログラム「FFF Tokyo」の支援を受けて開発されています。2026年3月には同プログラムの発表会「DEMO DAY」で、試作段階のコントローラを展示しました。その後も「NT函館mini2026」や、有志による函館の異業種交流会「HAM」でも展示しています。

NT函館mini2026でのトラムコントローラ展示の様子

東京ゲームショウ2026での体験

会場では実機による運転体験ができ、直通空気式ブレーキと電気指令式ブレーキを切り替えて比較できます。

項目内容
会期2026年9月17日(木)〜21日(月・祝)
会場幕張メッセ ホール9
ブースインディーゲームコーナー 09-E14
内容実機での運転体験。直通空気式と電気指令式を切り替えて比較できます。

クラウドファンディングと関連情報

トラムワークスは今冬、クラウドファンディングを実施する予定です。製造資金を調達したうえで、そのリターンとして支援者に『トラムコントローラ』を届ける予定としています。価格・仕様・実施媒体は決まり次第知らせるとのことで、先行情報はメールマガジンで案内するとしています。

製品概要(試作段階)

『トラムコントローラ』(仮称)の試作段階での製品概要は次のとおりです。

項目内容
製品名トラムコントローラ(仮称)
構成マスコンユニット/メインユニット/ブレーキユニット/メーターユニット
寸法各ユニットを配置した状態で、幅650mm、奥行き200mm程度
素材金属(ダイカスト、削り出しなど)、樹脂、木材を部位に応じて使い分け
特長ノッチ段数・ブレーキ方式のソフトウェア切替、フォースフィードバック機構、実車用ドアスイッチの採用、メーターユニットでアナログ針を再現
接続USB Type-Cで GamePad HIDとして認識。汎用コントローラとして使えるようCDC(UART)通信にも対応予定
対応ソフトTRAMCITY HAKODATE(今後拡充予定)
販売方法クラウドファンディングのリターンを予定(今冬開始予定)

※ TRAMCITY HAKODATE は函館市電(函館市企業局交通部)様 物販許諾済み商品です。
※ 掲載の写真は開発中の試作機です。部品の一部が未装着の状態を含みます。
※ 仕様・寸法・材質は開発の進行に応じて変更となる場合があります。試作機と量産品では製法・仕上げが異なる場合があります。
制作協力
筐体・内部機構設計協力:株式会社ティーエスイー http://tse-inc.jp/
ハンドル外観設計協力 : グレイスモデル https://x.com/Gracemodel_JP
試作制作支援 : FFF Tokyo by @カマタ https://ffftokyo.com/

トラムコントローラ(仮称)の試作機。マスコン、メーターユニット、ブレーキが並ぶ外観

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