
HIKVISION JAPAN株式会社は2026年9月8日、次世代のディープラーニングAI検索技術「AcuSeek」を統合したネットワークビデオレコーダー『DeepinMind Pro Pシリーズ』(AcuSeek搭載レコーダー)の最新インテリジェンス機能を日本市場向けに正式リリースしたと発表しました。
『DeepinMind Pro Pシリーズ』は、膨大な録画データの中から目的の人物・車両・対象物を瞬時に割り出すAI検索技術「AcuSeek」を搭載したNVRです。
日本語に完全対応した「名前検索」、写真ファイルをそのまま取り込める「画像アップロード検索」、さらに「ナンバープレート検索」と「動物検索」を新たに実装し、リテール店舗、マンション、オフィス、教育施設等での防犯・運用効率の向上を図る製品として展開されます。
従来の映像確認作業が抱えていた課題
従来の監視カメラシステムでは、事件・事故・トラブル発生時の映像確認において、日時を手動で指定し、何時間分もの録画を早送りで目視確認するという作業負担が課題となっていました。
『DeepinMind Pro Pシリーズ』は、最大64チャンネルの同時スマート検索(AcuSeek&AcuSearch)に対応しています。テキスト入力や画像アップロード、ナンバー指定、さらにはペットや野生動物の属性識別まで、直感的な操作で目的のクリップを抽出できる運用環境が提供されるとのことです。

新たに追加された4つの検索機能
今回、AcuSeekステーションには4つの新機能が追加されました。
「名前検索(Search by Name)」は、あらかじめ登録した人物ライブラリ(従業員、VIP顧客、要注意人物等)と連携し、検索窓に氏名を入力するだけで対象人物が映っている全カメラの該当シーンを一括抽出する機能です。氏名は完全一致だけでなく、あいまい検索にも対応しています。
名前検索の利用手順は次の5ステップです。
- Step 1:リストライブラリに対象者の顔画像と名前を追加登録
- Step 2:顔認識機能とAcuSeekエンジンを有効化(AcuSense/7シリーズ顔認識カメラ連動)
- Step 3:AcuSeekステーションの「Search by Name」メニューを選択
- Step 4:氏名(漢字・カナ・英数)を入力し、候補画像をクリック
- Step 5:対象者の全出現シーン・タイムラインを一覧で確認

「画像アップロード検索」は、スマートフォンで撮影した写真や外部の画像ファイル(4MB以下のJPG、JPEG、PNG、BMP形式)をUI上にドラッグ&ドロップ、またはCtrl+Vでペーストするだけで、AIが顔や服装、車両形状、ボディカラーといった外見特徴を解析し、類似する被写体を全録画から自動検出する機能です。

「ナンバープレート検索(ANPR検索)」は、7シリーズの車両認証(ANPR)カメラと連携し、ナンバープレートの4桁番号や地名・分類番号を指定して出入庫ログを検索できる機能です。商業施設やマンションの駐車場管理、不審車両の追跡の自動化に対応します。
「動物検索」は、AIが犬、猫、鳥、馬、牛、羊などの動物を自動認識する機能です。マンションや公園での迷子ペット捜索、牧場や農場での家畜管理、重要施設での野生動物侵入検知など、幅広い用途への対応が想定されています。

製品ラインナップとシステム連携
『DeepinMind Pro Pシリーズ』は、エントリー向けのコンパクトモデル、標準的な2ベイモデル、中規模向けの4ベイモデル、大規模なRAID対応エンタープライズモデルまで、複数のモデルで展開されます。
AI検索機能としては、今回追加された名前検索、画像アップロード検索、ナンバープレート検索、動物検索にくわえて、既存の動態検索・車両検索も利用できます。
連携クライアントとしては、クラウド管理向けの「Hik-Connect(HCアプリ)」、統合VMSの「HikCentral Pro」(v3.0.1以降)および「HikCentral Lite」、LANに直接アクセスするWebクライアントが用意されています。ローカル出力としては、4K HDMIおよびVGAによる独立ディスプレイ出力にも対応しています。
推奨される導入シーンとしては、VIP対応や万引き対策を目的としたリテール店舗、ペット・駐車場管理を行うマンション、受付・入退室照合を行うオフィスビル、不審者検知や迷子捜索に活用する学校・教育施設が挙げられています。
