エレコム、Wi-Fi 7対応の1ギガビットルーター4製品を発表。「SENSE」搭載モデルも用意

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木製のテーブルに設置された黒いWi-Fiルーター

エレコム株式会社は2026年9月3日、Wi-Fi 7に対応したコンパクトサイズの1ギガビットルーター4製品を発表しました。4製品はいずれも高速・低遅延の通信を実現するWi-Fi 7規格に対応しており、9月上旬の発売が予定されています。

4製品の型番は「WRC-BE36GSD-B」「WRC-BE36GS-B」「WRC-BE36GS-BH」「WRC-BE36GS-BA」で、価格はいずれもオープン価格です。このうち「WRC-BE36GSD-B」には、F-Secure社のネットワークセキュリティ「SENSE」がライセンス1年付きで搭載されています。

目次

コンパクト設計と高速通信を両立

4製品は、同社従来品のWRC-BE36QSシリーズと比べて体積を約57%削減しており、内蔵アンテナによってすっきりとした見た目のまま、狭い場所にも設置しやすい形状になっています。

1Gbps対応のINTERNETポートを搭載しているため、一般的な1Gbps光回線の性能を引き出すことができます。有線LANポートは3ポート搭載しており、ゲーム機やテレビなど複数の機器を同時に接続できます。

いずれも、一般社団法人デジタルライフ推進協会(DLPA)が推奨する、家庭でルーターをより安全に使うための機能に対応した「DLPA推奨ルーター」です。

Wi-Fi 7の特長とサイズダウンを解説するインフォグラフィック

Wi-Fi 7の高速・低遅延を支える技術

複数のバンドとチャンネルでデータを同時に送受信できるMLOに対応しており、より高速なデータ通信や大容量ファイルの高速ダウンロードが可能です。

1ユーザーに複数のリソースユニットを組み合わせて割り当てるマルチリソースユニット(Multi-RU)にも対応し、周波数利用効率が高まることで通信の安定性が向上しています。電波干渉を避けて速く途切れない通信を可能にするプリアンブルパンクチャリング(Preamble Puncturing)技術も採用されており、複数のデバイスを同時に使う家庭やオフィスでの接続性向上が見込めます。

Wi-Fi 7の技術(MLO、Multi-RU、プリアンブルパンクチャリング)の解説図

これらの機能を端末側で利用するには、本製品だけでなく接続する端末も各機能に対応している必要があります。Wi-Fi 7対応端末であっても、すべてのWi-Fi 7機能に対応していない場合もあります。

通信エリアの拡大と乗り換えのしやすさ

Wi-Fi EasyMesh(TM)が搭載されており、対応機器と連携することで電波の届きにくい場所を含めた家中のWi-Fi通信エリアを拡大できます。1台のルーターに対して中継器は6台以下での接続が推奨されており、7台以上を接続すると環境によって通信が不安定になる場合があります。高速ローミングにも対応しており、部屋を移動して接続先が切り替わる際もスムーズに再接続できます。

「離れ家モード(R)2」も搭載されています。屋外を含む敷地内の母屋と離れた建物で中継器として使用できるほか、対応製品ではルーター・AP・中継器のすべての基本動作モードで離れ家モードが使用可能です。親機として使用している場合も、玄関先やベランダなど敷地内の屋外に設置されたデバイスと5GHz(W56のみ)のWi-Fiで接続できます。

Wi-Fi EasyMeshと離れ家モード2の利用イメージ図

インターネット接続については、回線が混雑しにくいIPv6(IPoE)接続に対応しています。IPv6(IPoE)接続の環境であれば、本製品のINTERNETポートにLANケーブルを接続するだけですぐにインターネットが使えます。集中して電波を送信する「ビームフォーミングZ」により、iPhoneやAndroidなど対応端末では離れた場所でも快適に接続できます。

IPv6対応とビームフォーミングZのアイコン

既存ルーターからの乗り換えには「らくらく引っ越し機能」が使えます。使用中のルーターと本製品のWPSボタンを押すだけで、SSIDと暗号化キーの情報をコピーでき、スマートフォンやタブレット、テレビなどのWi-Fi接続機器を再設定する手間なく、今まで通りの接続が可能です。ただし、この機能で引き継がれるのはSSIDと暗号化キーの情報のみで、PPPoEなどの回線設定は引き継がれません。

家庭内ネットワークを守るセキュリティ機能

セキュリティWi-Fi(通信分断機能)が搭載されており、他の端末からウイルス感染が広がったり情報を盗み見られたりする危険性を軽減しながらインターネットを利用できます。より強固なセキュリティ規格「WPA3 Personal」にも対応していますが、利用するには接続機器側もWPA3に対応している必要があり、手動での設定も必要です。

来客時には、ゲスト用の「友だちWi-Fi」(ゲストSSID)機能でネットを開放できます。自宅のプライバシーを守りながらWi-Fiをシェアできる機能で、2.4GHz帯のみで使用可能です。子ども向けには、ネットの使いすぎを防止する「こどもネットタイマー3」が搭載されています。

セキュリティWi-Fi、WPA3、友だちWi-Fi、こどもネットタイマー3の機能アイコン

ファームウェアは自動で最新版にアップデートされる仕組みになっており、新機能の追加やバグ修正、脆弱性対策など常に最新のプログラムでルーターを使用できます。

F-Secure「SENSE」搭載のWRC-BE36GSD-B

4製品のうち「WRC-BE36GSD-B」には、AI技術を利用したセキュリティ機能であるF-Secure社の「SENSE」がライセンス1年付きで搭載されています。この機能を搭載したモデルは「WRC-BE36GSD-B」のみで、他の3製品には搭載されていません。

SENSEは、機密データの保護にくわえ、テレビやゲーム機、ネットワークカメラなど従来のセキュリティソフトウェアがインストールできない家電も脅威から守るとされています。不正な通信や脆弱性を狙う攻撃、情報漏洩などさまざまな脅威に対処するほか、悪質なWebサイトへのアクセスを防ぐ機能も備えています。ただし、インターネット上のすべての攻撃に対して完全なセキュリティを保証するものではありません。

F-Secure SENSEのセキュリティ機能解説図

無料ライセンス期間の1年が終了した後は、F-Secureにて有償でライセンスを更新できます。ライセンスおよびセキュリティ機能が自動で課金・更新されることはありません。本機能はルーターモード時のみ使用可能で、製品本体の動作モードスイッチを「ルーター」の位置にする必要があるほか、専用アプリ「SENSE」のインストールも必要です。

F-Secure SENSEの詳細な説明はこちらで確認できます。

動作モードの切り替えと環境への配慮

本体のスイッチで、ルーター/AP/中継器の基本動作モードにくわえて「EasyMesh」「離れ家」「NORMAL」のWi-Fiモードも簡単に切り替えられ、使用環境に合わせて柔軟にモードを変更できます。「NORMAL」は5GHz帯のW52/W53/W56が有効になる一方、「離れ家」はW52/W53が無効でW56のみ有効です。W52/W53は気象レーダーや航空レーダーなどと干渉するため、屋外での使用は法律で禁止されています。「離れ家モード2」対応製品では、ルーター/AP/中継器のすべての基本動作モードで離れ家モードが使用可能です。

4製品は、自社の環境認定基準を1つ以上満たし「THINK ECOLOGY」マークを表示した製品でもあります。環境保全の取り組みとして、製品の包装容器は紙・ダンボール・ポリ袋のみで構成されています。

主な仕様

対応機器(無線LAN)は、iPhoneシリーズ、iPadシリーズ、Android端末のほか、ニンテンドー3DSシリーズ、PlayStation(R)Vitaシリーズ、PlayStation(R)5/4、NINTENDO SWITCH(TM)、NINTENDO SWITCH(TM)2などの各種ゲーム機、各種無線LAN搭載機器です。

対応OSは、Windows 11/10、macOS Tahoe 26/macOS Sequoia 15/macOS Sonoma 14/macOS Ventura 13/macOS Monterey 12/macOS Big Sur 11、iOS 26/18/17/16/15、iPadOS 26/18/17/16/15、Android(TM)16/15/14/13/12/11/10です。メーカーのサポートが終了したOSでは、基本機能以外の動作保証やサポートに対応できない場合があります。

本体の基本仕様は次の通りです。

  • 消費電力:14.2W(最大)
  • 外形寸法/質量:幅約36×奥行約128×高さ約160mm(突起部除く)/約340g(本体のみ)
  • 主な付属品:専用ACアダプター×1、LANケーブル(約0.5m)×1
専用ACアダプターとLANケーブル

無線LAN部の規格はIEEE 802.11be、IEEE 802.11ax、IEEE 802.11ac、IEEE 802.11n、IEEE 802.11g、IEEE 802.11b、IEEE 802.11a準拠です。周波数帯域は2.4GHz帯(2,400~2,484MHz)、5.2GHz帯W52(5,150~5,250MHz)、5.3GHz帯W53(5,250~5,350MHz)、5.6GHz帯W56(5,470~5,730MHz)で、チャンネルは2.4GHz帯が1~13ch、5GHz帯(W52/W53/W56)が36~144chの範囲です。伝送方式は、IEEE 802.11beが5GHz帯最大2882Mbps/2.4GHz帯最大688Mbps、IEEE 802.11axが5GHz帯最大2402Mbps/2.4GHz帯最大574Mbps、IEEE 802.11acが5GHz帯最大1733Mbpsなどとなっています。IEEE 802.11nは5GHz帯・2.4GHz帯ともに最大300Mbpsですが、接続機器が256QAM通信に対応している場合に限ります。

WAN(INTERNET)/有線LAN部は、IEEE 802.3ab(1000BASE-T)、IEEE 802.3u(100BASE-TX)、IEEE 802.3(10BASE-T)準拠で、伝送速度はWAN・LANともに1000Mbps、100Mbps、10Mbpsに対応しています。コネクターはWANがRJ-45型(1Gbps)×1ポート、LANがRJ-45型(1Gbps)×3ポートで、全ポートがAuto MDI/MDI-X、Auto-Negotiationに対応しています。

価格と発売時期、購入情報

4製品はいずれもオープン価格で、9月上旬の発売が予定されています。各製品の製品情報ページと購入先は次の通りです。

木製のテーブルに設置された黒いWi-Fiルーター

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