
ディスプレイブランドのINNOCN(イノセン)は2026年9月1日、対応モニターの各種設定をPC上から操作できるデスクトップコントロールソフトウェア『INNOCN PC Tool』を提供していると発表しました。
モニターの画質や明るさを変更するたびに本体背面や下部のボタンを操作し、OSDメニューから目的の設定を探すという従来の操作を、よりシンプルにするために開発されたソフトウェアです。画質モード、色空間、明るさ、コントラストなどの設定をマウス操作で変更できるほか、使用するアプリケーションに応じてモニター設定を自動で切り替える「シーン連動機能」、Macとの併用を想定した「MacView」、制作・デスクワークを支援する「Office+」など、多彩な機能が搭載されています。なお、利用できる機能・設定項目はモニターの機種およびPC Toolのバージョンによって異なります。
主な機能をPC上から一元管理
PC Toolでは、次のような設定をデスクトップ上から操作できます。
- 画質プリセットの切り替え
- アプリケーションに応じたシーン連動設定
- 色空間の切り替え
- MacViewモード
- Office+表示支援機能
- 明るさ、コントラストなどの画質調整
- OSD、オーディオ、省エネなどの基本設定
- 対応モデルでのAIデュアルモード関連設定
モニター本体のOSDボタンを何度も操作することなく、日常的に使用する設定へPC上からアクセスできることが、PC Toolの特長です。
アプリの起動に合わせてモニター設定を切り替える「シーン連動機能」
PC Toolの中でも特徴的なのが、アプリケーションとモニター設定を連動させる「シーン連動機能(シチュエーションモード)」です。あらかじめアプリケーションと使用したい画質モード、色空間、明るさ、コントラストなどを設定しておくことで、対象のアプリケーションを使用する際にモニター設定を自動で切り替えることができます。
設定例は次の通りです。
- 写真編集ソフト:Adobe RGBなどの色空間とクリエイティブ向け画質設定
- 動画編集ソフト:映像制作に合わせた色空間・画質設定
- Webブラウザ:sRGBと標準的な画質設定
- ゲーム:対応モデルでは高リフレッシュレートを活かした表示設定
使用するアプリケーションが変わるたびにOSDメニューを開いて設定し直す必要を減らし、それぞれの作業に合わせた表示環境へ移行できる機能です。複数のアプリケーションを使い分けるクリエイターやデザイナー、エンジニア、ビジネスユーザーにとって、モニター設定そのものを日々のワークフローに組み込める機能となっています。
上記は設定例であり、設定できる項目や利用できるモードは対応モデルおよびPC Toolのバージョンによって異なります。
用途に合わせた画質と色空間の切り替え
プリセットモード
PC Toolの「プリセット」では、モニターの使用目的に合わせた画質モードをデスクトップ上から切り替えることができます。標準モードのほか、対応モデルではCAD/CAMモード、アニメモード、アートデザインモード、シンボルモードなど、用途に応じた複数の表示モードを選択できます。

精密なラインを確認する設計作業、写真・映像制作、文字中心のデスクワークなど、作業内容に応じて表示モードを変更したい場合も、モニター本体のボタンを操作することなくPC上から設定できます。
色空間設定
写真、映像、Web、印刷など、クリエイティブワークでは制作内容によって使用する色空間が異なります。PC Toolの「色空間」メニューでは、対応モデルに搭載されている各種カラー設定をPC上から切り替えることができます。

対応する設定には、モデルに応じて次のような色空間・映像規格が含まれます。
- sRGB
- Adobe RGB
- Display P3
- HDTV Video
- NTSC Video
- PAL&SECAM
- Cinema(P3-DCI)
- Cinema(P3-D65)
- Print(P3-D50)
対応する色空間・設定項目はモニターによって異なります。
Macとの色味の差を抑える「MacView」
MacBookやMac miniと外部モニターを組み合わせる場合、内蔵ディスプレイと外部ディスプレイの色味の違いが気になることがあります。対応モデルに搭載されている「MacView」は、Macのディスプレイとの併用を想定した表示モードです。

MacBookなどのディスプレイとの色味の差を抑え、外部モニターと並べて使用する際に自然で統一感のある表示を目指す機能です。MacViewは対応モデルで利用できます。
制作やデスクワークを支援する「Office+」
PC Toolは画質設定だけでなく、制作やデスクワークを支援する「Office+」機能も備えています。対応モデル・バージョンでは、A4サイズ相当の紙面ガイドをはじめ、組版、標尺、整列ガイド、構図表示など、画面上でのレイアウト確認をサポートする各種表示機能を利用できます。

書類やプレゼンテーション資料の作成、DTP、Web・グラフィックデザインなど、画面上でサイズや配置を確認しながら進める作業をサポートします。また、長時間のデスクワークを考慮した「目休め」機能も用意されています。
AIデュアルモードやOSD設定など対応モデルの機能もPC上で管理
デュアルモードに対応する一部のINNOCNモニターでは、高解像度表示と高リフレッシュレート表示を用途に応じて切り替えることができます。PC Toolでは、対応モデルのこうした「AIデュアルモード」関連機能にもPC上からアクセスでき、作業内容や使用シーンに応じた設定変更を行えます。AIデュアルモードおよび関連機能は対応モデルのみ利用できます。
PC Toolでは、画質や色に関する設定だけでなく、対応モニターの基本的なシステム設定にもアクセスできます。システム設定、OSD設定、省エネモード、オーディオ設定、電源ランプのオン・オフ、フルリセットなど、モニター本体で行っていた各種操作をPC上から管理できます。また、「出力範囲」ではRGB自動、RGB制限、RGBフルなどの設定を切り替えることができ、接続環境や用途に合わせて調整できます。
対応モデル
INNOCN PC Toolは、以下のINNOCNモニターに対応しています。
- CB27U1:27インチ / 4K / 120Hz / USB-C対応モニター
- CB32U1:32インチ / 4K / 120Hz / USB-C対応モニター
- 34C1U:34インチ / 5K2K / 120Hzウルトラワイドモニター
- GA27V1M MAX:27インチ / 4K 160Hz・FHD 320Hz / USB-C対応モニター
- GA32V1M MAX:32インチ / 4K 120Hz・FHD 320Hz / USB-C対応モニター
モデルによって対応するPC Toolのバージョンや利用できる機能が異なる場合があり、最新の対応状況はINNOCN公式サイトで確認する必要があります。
入手方法
INNOCN PC Toolは、INNOCN公式サイトのダウンロードページから入手できます。ダウンロードの際は、使用するモニターに対応するソフトウェアおよびバージョンを確認する必要があります。
- INNOCN PC Tool ダウンロードページ:https://jp.innocn.com/pages/downloads
