
ダイソン株式会社は、2026年9月1日にフランス・パリで、歯間をカメラで検知しながら的確にジェット洗浄する『Dyson CameraJet™(ダイソン カメラジェット)フロッサー付き電動歯ブラシ』を発表しました。機械学習によって制御される10万ピクセルのマクロレンズカメラが歯間をリアルタイムで捉え、必要な箇所へ正確にマウスウォッシュをジェット噴射する仕組みを備えています。
『Dyson CameraJet™』は、9月1日からダイソン公式オンラインストア及び主要通販サイトで販売されており、9月2日から全国の家電量販店及び一部百貨店での発売が予定されています。本体カラーはセラミックピンクとセラミックウルトラブルーの2色で、価格はオープン価格です。
歯間を検知して的確に洗浄する仕組み
『Dyson CameraJet™』には、機械学習によって制御される10万ピクセルのマクロレンズカメラが搭載されています。Gap Optical Targeting™と呼ばれるダイソン独自のAI機械学習アルゴリズムがこのカメラを制御し、毎秒28枚の画像をリアルタイムで解析して歯と歯のすき間を捉え、検知してから0.1秒以内に円すい状に広がるジェット水流をその箇所へ噴射する仕組みです。制御には1,600万行のコードが使われ、機械学習システムは開発期間中に収集した47万枚以上の歯の画像でトレーニングされているとのことです。ダイソンは、このカメラによってブラッシングしながら歯間を的確にケアできる歯ブラシは他にないとしています(2026年6月までに全世界で公開されていた、ブラシモードおよびオートジェットモードを搭載した競合製品の調査に基づくとのことです)。

歯垢除去性能の検証には、シンガポール国立大学歯学部との5年にわたる共同研究で開発した人工歯垢が使われているとのことです。ダイソンによると、この人工歯垢を用いた試験で、従来のウォーターフロッサーに使われる針状のジェット水流は歯垢を点で捉えるものの、粘着性のある歯垢を十分に除去できなかったとしています。これに対し『Dyson CameraJet™』の円すい状のジェット水流「コニカルジェット」は、広い範囲を一度に洗い流して歯垢を効果的に除去するとともに、より低い圧力で作動するよう設計されており、歯ぐきやエナメル質への負担を抑えているとのことです。

12.5mLのタンクには、ダイヤフラムポンプと圧力チャンバーを備えた「アンチグラビティタンク」が採用されています。使用状況に応じてこれらが機能することで、本体の向きにかかわらず安定した水圧でジェット水流を噴射する仕組みです。コップにストローを入れたような一般的な構造では本体を傾けるとタンク内に空気が入り込み性能が低下することがありますが、アンチグラビティタンクは空気の混入を抑え、ジェット水流を途切れることなく供給できるよう設計されています。本体を水平に近い状態で使うことが多い奥歯のクリーニングでも、縦、斜め、水平のいずれの向きでも安定してマウスウォッシュを送り出すとのことです。

ブラシヘッドとブラッシング技術
ブラシヘッドは平らな歯を前提とせず、歯の形状に合わせた独自の設計によって、より広い範囲の歯の表面へ届くよう作られています。やや硬めの内側のブラシ毛が歯の表面の着色汚れを除去し、やわらかい外側のブラシ毛が歯ぐきの境目をやさしく磨く「デュアルブラシ構造」が採用されています。ブラシヘッドには使用時の静音性と快適性を高める防振ダンパーと、10万ピクセルのマクロレンズカメラの視野を広げるターゲットレンズも搭載されています。ディープクリーンモードを使った人工歯によるラボ試験では、手磨きと比べて他のブラシでは取り残されがちな歯垢の除去をサポートする結果が確認されているとのことです。

各ブラシヘッドにはRFIDタグが搭載されており、本体への装着認識や使用回数の記録、交換時期の通知に使われています。新しいブラシヘッドを装着すると記録はリセットされる仕組みです。敏感な歯や歯ぐきの人向けに、よりやさしい使用感のソフトタイプのブラシヘッドも用意されており、2026年10月の発売が予定されています。
ダイソン独自の可変式の音波振動技術は、ブラッシング中に振動角度を変化させることでブラシの毛が常に動き続けるよう設計されており、1秒間に約1,000回動作しながら毛の停止を抑える仕組みです。外部機関による試験では、口腔内の届きにくい箇所において、この技術が他社の主要高価格帯電動歯ブラシと比較して最大69%多くの歯垢を除去することが確認されているとのことです(デイリークリーンモードのみを使ったラボ試験で、2026年6月時点で市場売価200米ドル以上のプレミアム価格帯の主要競合製品と比較した結果とのことです)。

充電ドックとアプリ連携
充電とマウスウォッシュの補充を一度に行える、給水機能付きの充電ドックが用意されています。ボタンひとつ、約3秒でマウスウォッシュを補充できる仕組みで、使用後の充電に対応するとともに、本体を立てた状態で保管できる収納スペースとしても機能します。持ち運び用の充電ドックケースも付属しており、自宅だけでなく外出先でも使用できます。

『Dyson CameraJet™』は2.4GHz帯のWi-FiおよびBluetoothに対応しています。搭載されたカメラには内視鏡にも使われる高性能なカメラ技術が採用されており、『MyDyson™アプリ』のライブ映像機能を通じて口腔内の状態を確認できます。カメラが作動するのはライブ映像またはオートジェットモードの使用時のみで、画像は本体やクラウド上に記録・保存されない仕組みです。

『MyDyson™アプリ』では、クリーニングガイドや使用方法を紹介する動画、ブラッシングや歯間ケアに関するヒントを見られるほか、磨き残しの確認やパーソナライズされたフィードバックも利用できます。オート検知モードと手動ジェットモードを選択できるほか、ブラッシングの強さも調整できます。アプリの利用にはインターネット接続とWi-Fi環境が必要で、対応OSや対応端末はApp StoreまたはGoogle Playで確認できるとのことです。
ダイソンは、非発泡性歯磨き粉と低発泡のマウスウォッシュによるオーラルケアシステムも開発しています。フッ化ナトリウムを配合してエナメル質の強化をサポートするほか、ジンジャーミントとスペアミントの2種類のフレーバー、歯が敏感な人向けのペパーミント歯磨き粉が用意されているとのことです。ただし、これらの歯磨き粉とマウスウォッシュの日本での発売は未定です。

歯間ケアの課題と開発の狙い
歯科医は1日2回のブラッシングと毎日のフロス使用を推奨していますが、10人中9人は十分な頻度でフロスを使用しておらず、ブラッシング時間も平均45秒と推奨される2分間を下回っているとのことです。歯と歯のすき間である歯間は歯垢が最初に形成されて蓄積しやすい箇所であり、除去されないままだと口臭や歯石、歯ぐきの炎症、虫歯など口腔内トラブルの原因になる可能性があるとのことです。
ダイソン創業者のジェームズ ダイソンさんは、開発の経緯について次のように述べています。
「私たちは3つの根本的な課題を解決したいと考えました。捉えにくい歯間をどのように見つけるのか。どのように歯垢を除去するのか。そして、ブラッシングしながらクリーニング性能をどのように向上させるのかです。カメラや機械学習、高度な流体力学、先進的なブラッシング技術に加え、Wi-Fiによるコネクティビティを組み合わせることで、Dyson CameraJet™は口腔内の健康を維持するためのまったく新しいアプローチを実現しました」
『Dyson CameraJet™』は、6年にわたる研究開発とエンジニアリングを経て開発されたとのことです。
製品仕様
『Dyson CameraJet™』の主な仕様は次の通りです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Dyson CameraJet™ |
| 本体カラー | セラミックピンク、セラミックウルトラブルー |
| サイズ | 本体:273×44×44mm |
| 本体質量 | 230g(ブラシ1本を含む) |
| 手元コントロール | 3つのブラッシングモード(センシティブモード、デイリークリーンモード、ディープクリーンモード)、オートジェットモードのオン/オフと手動でのジェット洗浄 |
| 動作時間 | 10日間分(1日にブラシ+オートジェットモードで3分、ブラシモードで2分を各1回ずつ使用した場合の目安。実際の使用条件により異なる場合があります) |
| タンク容量 | 12.5mL |
| 充電時間 | 約8時間 |
| 同梱品 | ブラシヘッド2本(レギュラー)、給水機能付き充電ドック、充電ドックケース、防水設計のマグネット式充電ケーブル(USB-C) |
| 販売店舗 | ダイソン公式オンラインストア、百貨店、家電量販店、各ECサイト(Amazon、ダイソン公式楽天市場店、ダイソン公式PayPayモール店、家電量販店の各オンラインストアなど) |
購入情報
『Dyson CameraJet™』は、ダイソン公式オンラインストアのほか、百貨店、家電量販店、Amazon、ダイソン公式楽天市場店、ダイソン公式PayPayモール店などの各ECサイトで取り扱われます。製品の詳細はダイソン公式サイトで確認できます。
- Dyson CameraJet™:https://www.dyson.co.jp/oral-care/electric-toothbrush/camerajet
