2015年8月31日をもってAppBank株式会社を退職しました。今日からはれて無職です。
AppBankには2009年9月から業務委託としてくわわり、会社化にともなって2013年9月2012年4月からは正社員として雇用。さらに2014年7月から2015年3月までウェブメディア『AppBank.net』の編集長を担当しました。
その後の引継ぎ業務&有給消化もようやくおわったので、ぼちぼちと仕事を振り返っていきます。
1.なぜ辞めるのか?
辞める理由はおもに2つあって、ひとつは「遠距離マネジメントつらい」。もうひとつは自分は「自分の手でモノを作る方が好き」だと気付いたからです。
まず前者についてですが、AppBankは会社が東京にあります。ボクは福岡に住んでます。それでグループ長(世間的に言うとたぶん課長。上の役職が部長なので)をやらせて貰っていました。
遠距離ですので、メール、『Skype』、『Slack』などさまざまなツールを導入して「隣にいないデメリット」を補おうとはしてみたものの、てんでダメ。
毎月1回、1週間ほど東京に出張していましたが、それで補えるどころか東京にいるあいだは企画進捗のための会議が入りまくる&夜は仕事の飲み会になっていてほとんど面倒を見てやれませんでした。
そこは当時の部下たちに申し訳なかったなと思います。
隣にいればすぐに話ができ、問題が大きくなる前に対処できた相談も多かったと思いますが、遠距離ゆえに遅れて持ってこられた相談はけっこう大きくなっていて、「もう少し早めに言って貰えたら……」と思うことがしばしば。
あとは普通にマネジメントでいくつか失敗をしてまして、そうした環境にボクがだんだん耐えられなくなってきたので今年3月に辞意を伝えました。
後者はとても単純で、役職が付く前からいろんな企画をチームで回してたんですが、人に指示して作って貰うよりも自分で作る方がやはり好きだなと、仕事を続けていくうちにどんどんそう思えてきたからです。
ただ、このまま会社にいてもマネジメントに回ることはあってもプレイヤーには戻れないなと思ったため、これも「辞めよう」と考えるきっかけになりました。
2.AppBankでやってきたこと
業務委託時はただのライターでした。正社員になってからはチーム内の企画やディレクションを担当し、編集長時代はメディア全体のPVアップと広告記事のPVアップを重点的に手がけました。
PVをどれだけ上昇させたのか具体的な数字はたぶん守秘義務的に言っちゃダメなのでここでは書けませんが、全体のPVの変化については以下のメディアガイドを見ればいいんじゃないでしょうか。
AppBank Media Guide 2015.7-9(※PDF)
それなりの結果を残せたのではと自分では思っていますが、達成度を重視していたため想像以上に属人的になっていた業務が多く、その引継ぎ作業に手こずりました。
3.会社にいて良かったこと
フリーランスとして生きていたら、今頃はまだ経験もできていなかったであろうチームとしての仕事に多く携われたことです。
チームでは基本的にディレクションを担当し、企画出しや周囲との調整が主な業務でした。大きな仕事を人と一緒に進めることは、あのままフリーランスを続けていては経験できなかったでしょう。
これは会社に入って良かったことです。
あと取材でフィンランドに行けたのも最高でした。またフィンランド行きたい……(ただし飯はまずいので次回は塩と醤油を持って行く)。
4.会社にいてつらかったこと
遠距離マネジメントにも関わってくるのですが、自分の時間がなかったのがつらかったです。就業時間は9時~19時(昼休み2時間)でしたが、それにくわえて役職が付いてからは部下やほかの事業部からの相談や報告が多数あり、定時後も気の抜けない日々が続きました。
フリーランス出身なので正直なところ長時間労働は気にならないんですが、スケジュールを自分の思い通りにできないことが大きなストレスに。
フリーランス時代は雨の日や寒い日はいくらでも仕事をして、天気の良い日は自転車に乗って温泉に……といったこともできていたのですが、さすがに会社員になってそんな勝手をやらかすわけにもいかず、かと言って当日有休申請とか迷惑かけるのでひたすらまじめに働いてました。しかし、そんな生活でゆっくりとストレスが蓄積していたようです。
まぁおかげさまでたまっていた有休を使い、8月はまるまる夏休みを満喫できました。
5.これからについて
またフリーランスに戻ります。
やり残した業務があるのでもうしばらくAppBankの仕事も手伝いますが、Yahoo!ニュース個人での記事執筆や、会社の仕事が忙しすぎて休載をお願いしていた連載の再開などもやっていきます。
起業も考えてはいるのですが、売り上げ的に微妙なんですよね。会社の仕事が忙しすぎてブログも更新止めてましたし、まずは足元を固め直すのが大事かな、と。
というわけでライターを探している企業の担当者の方、ぜひお声がけください。どんな記事を書けるのかはこのブログと以下のURLからチェックどうぞ。
連絡先はこちらです → digimaganet☆gmail.com(☆を@に変換してください)
今後ともよろしくお願い致します。