以前から知り合いに「汁なし担々麺が美味いです」と聞いていた、地元、福岡県は姪の浜商店街にある中華料理店『チャイナキッチン麻婆』に行ってきた。
お昼時ということもあって続々とお客さんが。早く入らないと席が埋まってしまう。
お店に入ると目の前にカウンターが5席。こういうの、モダンな雰囲気って言うんですかねぇ。
店内はこの奥にもカウンター席があり、そちらは2人掛けのイスが2脚。さらには2階にお座敷もあるみたいだけど、そっちは見てないので分からない。たいてい1人で来るし、増えても2人なのでお座敷を見る機会はたぶん一生ない。
ランチメニューは麻婆豆腐セット、980円。
このランチの主菜である麻婆豆腐は、月~水は上段、木~土は下段のメニューとチェンジできるようになっている。つまり日替わりセットである。
とりあえず今回はそのまま麻婆豆腐セットを注文。というより日替わりメニューよりも麻婆豆腐の方が好きだ。
待つこと3分ほどで麻婆豆腐セットが出てきました。
ご飯、麻婆豆腐、四川水餃子、漬け物、スープ、杏仁豆腐の6点セット。
美味しいと評判の汁なし担々麺はどうしたかって?
もちろん、別口としてハーフサイズで注文した(ハーフはランチセットを頼んでいれば対応してくれるみたい)。こちらがその汁なし担々麺だ。ババーン!
タレもミンチも混ぜ混ぜして、いただきます!
ゲフッ……、か、辛い!
激辛ではない、味が分かる程度の辛さなのだけれど思わずむせてしまった。これは麺をすすってはいけない。今だけ蕎麦を食べる外国人になろう。
麺をタレにからませて、ミンチも一緒に口に入れると……箸が止まらない。辛い。辛いけどこのタレが美味い! 汁なし担々麺、評判に偽りなし。
お次は麻婆豆腐だ。
個人的にはこっちがメイン。ちょっと見るからにアツアツだったので先に担々麺を片付けたんだよね。
豆腐と餡をちょうど良い感じですくって……
あっつ!
先に汁なし坦々麺を食べたのに全然冷えてない。アツアツだ。
それに挽肉の旨味がじゅわーっと広がるなかで主張してくるこの辛味。しかも唐辛子の辛さじゃなくて舌にピリリとくる。これが噂の麻辣味(マーラーウェイ)か。
はー、からい。辛いけどうまい。辛いのは苦手なはずなのに、この麻辣味にゾッコンである。もしかしたらボクは辣味の方の辛さは平気なのかもしれない。花椒(ホアジャオ)の風味と、挽肉の甘みと、とろける餡と豆腐のハーモニー。これはたまらん。
ご飯にかけて即席麻婆丼にもしてやったぞ!
美味い。辛い。美味い。汗が出てきた。
途中でこの四川水餃子も食べる。
名前に四川なんてついてるから辛いかと思ったら、こっちは甘い。シナモンの香りと八角の風味、そのなかでココナッツ(たぶんね)の甘みがふんわりと出てきていて、辛いものがたくさんあるなかで甘みを放っている。
最後は杏仁豆腐で箸休めならぬ口休め。
絶賛炎上中のお口にごくろうさんである。
それにしてもここの麻婆豆腐を味わってしまうと、お家でできるレトルトの麻婆豆腐はもう味気ないモノになっちゃうなぁ。あの麻婆豆腐も好きだったんだけど、こっちの麻辣味麻婆豆腐には完全に負ける。
これから家で作るときは本格的な味を出せる麻婆豆腐の材料を探さなければいけない。それぐらい美味しい麻婆豆腐だった。
チャイナキッチン麻婆の場所はこちら。