
ジャグプロジェクト合同会社は10月8日、海外へ行く個人の旅行者向けに、eSIM(180カ国対応)、トラベルAIレスキュー、返金保証をひとつにした『PANAM 海外あんしんトラベルSIM』の提供を開始したと発表しました。専用サイトで購入でき、購入後すぐメールで届くQRコードで使い始められます。
セットに含まれる3つの内容
セットは、海外eSIM、トラベルAIレスキュー、返金保証で構成されています。
海外eSIMは180カ国に対応します。メールで届くQRコードを読み込んで使い始める方式で、物理SIMの差し替えや受け取りは必要ありません。日数と容量は渡航先ごとに選べます。
『トラベルAIレスキュー』は、盗難・急病・SIMのトラブルのときに24時間使えるAIの自動支援です。次にとる行動を順に案内し、現地の人に見せて伝えるカード、被害届の下書き、保険会社への連絡の要約を作ります。
連絡先はAI生成に頼らず、外務省などの公的情報で確かめたデータから示します。確かめた番号は押すだけで電話できます。AIへの相談は、1回の旅行につき200回まで含まれます。
返金保証は、eSIMが使えなかった場合に、利用状況に応じて最大100%を返金する内容です。
使い方と緊急時の機能
使い方は3段階です。まず渡航先を選んで購入します。表示価格は、eSIM・トラベルAIレスキュー・返金保証を含めた合計です。次にメールで届くQRコードを読み込みます。出発前には「出発前あんしんチェック」で、圏外でも開ける緊急時の手順と現地語のカードを保存します。
旅先で困ったときは、画面の「緊急SOS」から、困りごとの種類(SIM・体調・盗難・移動・マナー・会話)を選びます。
想定される場面は次のとおりです。
- パスポートをなくした場合:警察、大使館、帰国の順に、次にすることを示します。現地語つきの紛失届の下書きを作り、大使館の連絡先を外務省の公式の情報から案内します。
- クレジットカードをなくした場合:登録しておいたカード会社の停止の窓口に、国番号込みで、押すだけで電話できます。不正利用に備えた被害届の下書きも作ります。
- 具合が悪くなった場合:症状を伝える現地語のカードを示し、緊急番号と保険会社への連絡の要約を用意します。診断はしません。
- SIMがつながらない場合:機種と渡航先に合わせて、設定の確認の手順を案内します。

価格
価格は渡航先・日数・容量によって異なります。各国のページでは、eSIM・トラベルAIレスキュー・返金保証を含めた合計を表示しています。例として、韓国は1,050円から、台湾は1,600円から、アメリカは1,370円からです。いずれも税込で、2026年10月7日時点の価格です。
eSIMが不要な場合は、トラベルAIレスキューだけを旅行1件あたり1,000円で購入できます。
- トラベルAIレスキュー:https://panam.travelsim-japan.com/jp/travel-ai/
利用上の注意
トラベルAIレスキューはAIによる自動の案内で、人が対応するサービスではありません。医療行為・診断・法律相談・保険の査定は行いません。海外旅行保険の代わりにはならず、治療費や盗難の被害の補償も行いません。送信されたデータはAIの学習に使われません。
命に関わる緊急時や実際の緊急時は、現地の警察・救急・医療機関・大使館を最優先する必要があります。
出発前に保存した手順と、現地の人に見せるカードは圏外でも開けますが、AIとの会話には通信が必要です。
調査白書の内容
同社は、旅先の緊急時にAIへ助言や緊急連絡先の作成を求めるリスクを調べ、調査白書「旅先の緊急時、AIはどこまで答えてよいか」にまとめました。一般のチャットAIで生成した緊急連絡先の一覧に、日本大使館の番号の誤りがまじることが分かったとのことです。外務省の資料で番号を照合できた11カ国のうち、無料のAIの1つが3カ国で誤ったとしています。
同社の調査(国ごとに違う連絡先と手続きの74問)では、公的情報との食い違いは0件でした。一般のチャットAI3つは14~18件でしたが、同社は確かめたデータを使うため、条件は同じではないとのことです。
- 調査白書:https://panam.travelsim-japan.com/jp/research/
- PANAM 海外あんしんトラベルSIM:https://panam.travelsim-japan.com/jp/anshin/
