
碩輝網絡貿易有限公司が運営するメタルモデル専門店「BLDB(ビルディングブロック)」は、2026年9月16日、17.5ccの実動式ガソリンエンジン「CISON L4-175-OHV」の販売をBLDB公式オンラインストアで開始したと発表しました。
直列4気筒、4ストローク、OHV、水冷、独立潤滑という構成を、約13.5×10.24×10.5cmの金属製ボディに収めた模型用エンジンで、ガソリンを燃焼させてクランクシャフトを回転させ、出力軸から動力を取り出せます。
静的模型ではなく、回転動力を取り出せるエンジン
BLDBはこれまで、ピストンやクランク、バルブ機構の連動を観察できる電動エンジン模型から、燃料を用いて始動する小型内燃機関まで、複数のエンジンモデルを扱ってきました。今回発売するCISON L4-175-OHVは、完成後に展示して楽しむだけの静的模型ではなく、燃料、点火、吸気、排気、冷却、潤滑という運転条件を整え、4つのシリンダーで燃焼を行って回転動力を発生させる模型用ガソリンエンジンです。
製品ページに記載された回転数は約1,500〜8,000rpm、最高出力は約2.5psです。
この数値はメーカー公称値であり、実際の回転数と出力は燃料、負荷、気温、点火時期、キャブレター調整、冷却状態、個体差によって変化するとのことです。
BLDBはこの製品について、動く構造を観察する教材的なモデルとしてだけでなく、自作機の重量、減速比、冷却経路、燃料搭載位置まで考える上級者向けのDIY素材として位置付けています。
4気筒とOHV機構が生む連続した燃焼
CISON L4-175-OHVは、4つのシリンダーを一列に配置した直列4気筒エンジンです。各シリンダーが吸気、圧縮、燃焼、排気の4工程を分担しながら繰り返すことで、単気筒エンジンとは異なる連続的な回転感と排気リズムが生まれます。ボアは16.7mm、ストロークは14mm、総排気量は17.5ccです。

バルブ機構にはOHV方式を採用しています。
カムの動きがプッシュロッドを介してロッカーアームへ伝わり、吸気バルブと排気バルブを開閉する仕組みです。
シリンダーヘッド上部に配置されたロッカーアームの作動を確認できるため、燃焼室へ混合気を導き、燃焼後のガスを排出するまでの流れを立体的に把握できます。
組み立てる場合は、クランクシャフト、コンロッド、ピストン、カム、プッシュロッド、ロッカーアームが、どの順序と位相で力を受け渡すのかを部品単位で確かめられます。
完成後の始動は組立作業の終点ではなく、バルブクリアランス、点火、燃料供給、冷却、潤滑を調整し、安定した回転へ近づける工程までが機械体験に含まれます。

水冷と独立潤滑、始動に必要な装備
CISON L4-175-OHVは、シリンダー周辺に冷却水を循環させる水冷構造を備えています。
運転時には、エンジン本体だけでなく、ラジエーター、ポンプ、配管、冷却水容量、空気の流れを含めて冷却系を構成する必要があります。
潤滑には外部オイルポンプを用いる独立潤滑システムを採用しており、クランク、コンロッド、カムなど金属同士が高速で接触する部分へオイルを供給し、摩擦と熱の増加を抑えます。
製品ページでは10W-50のエンジンオイルを推奨しています。
始動方式は電動スターターで、対応電圧は6〜14V、12Vリチウムバッテリーの使用が推奨されています。点火にはCISON L4専用CDIと適合するスパークプラグが必要です。燃料はオクタン価92以上のガソリンを使用します。CDI、スパークプラグ、燃料タンク、ラジエーター、バッテリーなどは選択した販売仕様によって付属しない場合があるため、注文前に製品ページで選択内容と付属品を確認する必要があります。

出力軸から先の設計次第で広がる搭載用途
CISON L4-175-OHVの用途は、エンジンスタンド上での始動と観察に限られません。
回転する出力軸に、用途に適したクラッチ、減速機、ドライブシャフトなどを接続すれば、模型用動力源としての構成を検討できます。
搭載候補として、大型RCオフロード車、クローラー、トラクター型模型、模型船、小型鉄道模型、ポンプや発電機を模した実験装置などが挙げられていますが、これらは搭載例であり、各機体への互換性や走行性能を保証するものではないとのことです。
エンジンを機体へ搭載するには、少なくとも次の設計が必要です。
1. エンジンの回転数と機体が必要とする速度を合わせる減速比 2. 始動時と停止時に動力を切り離すクラッチまたは同等の機構 3. 振動とトルクを受け止めるエンジンマウントとフレーム強度 4. ラジエーター、ポンプ、配管を含む冷却水の循環経路 5. 高温部を可燃物から離す排気管と遮熱 6. 燃料タンク、燃料配管、遮断手段を含む燃料系 7. 遠隔停止、フェイルセーフ、ブレーキなどの安全機構
例えばRC車両では、約1,500〜8,000rpmというエンジン側の回転域をそのまま車輪へ伝えることはできないため、車輪径、車重、路面、目標速度を基に減速比を決め、クラッチや変速機を介してトルクを伝える設計が必要です。
模型船では、プロペラ径、ピッチ、船体重量、冷却水の取入口、排気の取り回しを同時に検討します。
小型鉄道模型や建設機械型モデルでは、低速域での操作性を確保するため、十分な減速と確実な停止機構が求められます。
CISON L4-175-OHVはこれらの補機を一式にした完成パワートレインではなく、出力軸から先を自分で設計する余地があります。
組立キットと完成品、どちらも始動前の準備が必要
販売仕様には、部品から組み上げる組立キットと、エンジン本体が組み上がった完成品があります。


組立キットは、4ストローク直列4気筒エンジンの構造を部品の関係から理解したい人に適しており、組立精度が圧縮、バルブ作動、潤滑、回転抵抗へ影響するため、説明書を確認しながら清潔な作業環境で段階的に組み上げます。
完成品はエンジン本体の組立工程を短縮したい人向けですが、燃料を入れれば直ちに運転できる状態を意味するものではありません。

始動前には、各部の締結、潤滑、冷却配管、燃料配管、点火系の接続、スロットル作動、周囲の安全を点検する必要があります。
初回始動では、無理に高回転まで上げず、異音、漏れ、冷却水温、油の循環、固定部の緩みを確認しながら調整することになります。
用途を先に決めることが選択の基準になり、機構を部品単位で学ぶことを優先する場合は組立キット、搭載設計や始動調整へ早く進みたい場合は完成品が候補です。いずれも、内燃機関、燃料、点火装置、配線に関する基礎知識を持つ14歳以上の利用者を対象とする上級者向け製品となっています。
製品仕様
- 製品名:CISON L4-175-OHV 17.5cc 直列4気筒ガソリンエンジン模型
- モデル:L4-175-OHV(L4175-OHV)
- エンジン形式:直列4気筒、4ストローク、ガソリンエンジン
- バルブ機構:OHV
- 排気量:17.5cc
- ボア:16.7mm
- ストローク:14mm
- 回転数:約1,500〜8,000rpm
- 最高出力:約2.5ps(メーカー公称値)
- 冷却方式:水冷式
- 潤滑方式:独立潤滑システム
- 始動方式:電動スターター
- 始動電源:6〜14V、12Vリチウムバッテリー推奨
- 点火方式:CISON L4専用CDI
- 燃料:オクタン価92以上のガソリン
- 推奨エンジンオイル:10W-50
- 本体寸法:約13.5×10.24×10.5cm
- 本体重量:約1,300g
- 推奨年齢:14歳以上

安全に関する注意
CISON L4-175-OHVは燃料を使用する実動式内燃機関のため、屋内や換気の不十分な場所、火気の近くでは運転できません。排気ガスには一酸化炭素が含まれるため、屋外または十分な換気と安全設備を確保した環境での運転が必要です。運転中と停止直後はエンジン本体、排気管、冷却系の一部が高温になるため、回転部に手、衣服、配線を近づけず、保護メガネなど適切な保護具を使用する必要があります。
燃料は適切な容器で保管し、給油はエンジンを停止して温度が下がってから行う必要があります。
人が乗る車両、一般道路を走行する車両、産業機械、救命用途など、安全認証や法令適合が求められる機器の動力源として使用する製品ではありません。
RC車両や模型船などへ搭載する場合は、利用場所の法令、施設規則、騒音規制、火気使用条件を確認し、第三者が近づかない環境で運転する必要があります。
また、小さな金属パーツや工具が含まれるため、使用前に対象年齢および安全上の注意事項を確認したうえで、安定した作業スペースで組み立てる必要があります。
購入情報
CISON L4-175-OHVは、BLDB公式オンラインストアで組立キットと完成品の2つの販売形態から選べます。BLDBの「エンジン組み立てキット」コレクションでは、電動で内部機構を再現する組立模型から、燃料を用いて始動する実動式エンジンまで、構造と用途の異なるモデルを掲載しており、気筒数、駆動方式、組立難度、実動方式、搭載目的を比較して選択できるとのことです。
