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アイリスオーヤマ、コンセントに差すだけの『感震ブレーカー』を発売。震度5強相当以上でブレーカーを自動遮断

感震ブレーカーの地震感知から主幹ブレーカー遮断までの動作フロー図

アイリスオーヤマ株式会社は2026年8月20日、アース付きコンセントに差し込むだけで使用できる『感震ブレーカー(ブレーカー遮断タイプ)』を発表しました。感震ブレーカーは2026年8月21日より、全国のホームセンターやインターネットサイトなどを中心に順次発売されます。

政府は、1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災で電気に起因する火災が多数発生したことを踏まえ、通電火災対策の重要性を指摘しています。国の防災基本計画や2026年6月改定の「首都直下地震緊急対策推進基本計画」でも、感震ブレーカーの設置・普及が重要な対策に位置付けられています。

首都直下地震や南海トラフ巨大地震の発生が懸念される中、感震ブレーカーの普及が課題となっています。

工事不要の設置方法

感震ブレーカーは、アース付きコンセントに差し込むだけで使用でき、分電盤の工事は必要ありません。分電盤工事が難しい賃貸住宅でも設置できます。アース接続をしない場合は動作しないため、アースピンまたはアース線による接地接続が必要です。

アース付きコンセントに感震ブレーカーを差し込もうとしている様子

感震ブレーカーは、電源を入れると自動で重力方向を測定する自動傾き補正機能を搭載しています。そのため設置時の角度調整は必要なく、本体の取り付けが地面から厳密に垂直でなくても、動作開始時に傾きを自動で補正します。

揺れの判定とブレーカー遮断

感震ブレーカーは揺れを高精度で判定し、震度5強相当以上の揺れを感知すると分電盤の主幹ブレーカーを遮断します。主幹ブレーカーは主幹漏電ブレーカーの場合に限られ、設置前に主幹漏電ブレーカーが動作することを確認する必要があります。揺れが収まり電気が復旧した際に、損傷した電源配線や電気製品が火元となって発生する通電火災のリスクを低減できます。

感震ブレーカーの各部の名称(ボタン、ランプ、ブザー、アース線)

遮断動作は「震度5強/5秒で遮断」「震度5強/3分で遮断」「震度6弱/5秒で遮断」「震度6弱/3分で遮断」の4通りから選択できます。木造住宅密集市街地や、避難に時間を要する高齢者世帯など、設置環境に合わせて設定できます。

感震ブレーカーの4通りの遮断動作設定を示すランプ点滅パターン

遮断動作は、設定した震度の揺れが0.3秒以上継続し、かつ震度4相当以上の揺れが3秒以上継続する場合に作動します。この条件により、大型トラックの通過や工事、扉の開閉など地震以外の振動による誤動作を低減できます。地震を感知すると、ブザーとランプで遮断までの時間を通知し、避難準備や安全確認を優先することが可能です。

地震感知時の動作パターン

感震ブレーカーの地震感知時の動作には、3つのパターンがあります。地震発生時の基本動作では、震度5強相当以上の揺れを感知すると主幹ブレーカーを遮断します。

地震発生時に感震ブレーカーが作動し主幹ブレーカーを遮断する基本動作図

地震により家屋が傾いた時の傾き検知では、地震に伴う家屋の傾きを検知して主幹ブレーカーを遮断します。

地震による家屋の傾きを検知して主幹ブレーカーを遮断する動作図

停電後に地震が発生した時は、停電後約1分以内に発生した地震を感知して主幹ブレーカーを遮断します。変電所の近くで地震が発生した場合は、地震波が到達する前に停電が起きることがあります。

停電後に地震が発生した際の感震ブレーカーの遮断動作図

開発の背景

感震ブレーカーは、アイリスオーヤマも参画する産学官金民連携の防災共創コンソーシアム「Xross Innovation BOSAI(クロス・イノベーション・ボウサイ)」との連携から着想を得て開発された商品です。仙台発のこのコンソーシアムは、国連防災機関が推進する国際的な防災指針「仙台防災枠組2015-2030」が示す優先行動に資する取り組みをオープン・イノベーションで創出し、持続可能なエコシステムとして地域に定着させることを目指す、世界初の産学官金民連携の枠組みです。

発売日と購入情報

感震ブレーカーは2026年8月21日より、全国のホームセンターやインターネットサイトなどを中心に順次発売されます。公式通販サイト「アイリスプラザ」では2026年8月20日より予約販売が開始されています。商品の詳細は、ブランドサイトで確認できます。

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