[レビュー][映画] あのゾンビ超大作を映画の尺で表現するのはムリだった『ワールド・ウォー・Z』

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 ブラッド・ピット主演のゾンビ映画『ワールド・ウォー・Z』を朝一で観てきました。どんな内容だったかをカンタンに説明すると、最初に花火がヒュルルルルとあがって途中でドーンと爆発し、最後は線香花火を眺めているようでした。

 ようするに中盤が一番盛り上がって、最後は尻すぼみというか、「え? これでおわり?」という感じ。流行りの監視カメラを使ったPOVショットも使われていましたが、ラストにゾンビ的なハラハラ感があったかというと、う~~ん。

 じゃあ「面白くなかったのか?」と聞かれれば、そうでもない。むしろ続編に期待したいぐらいです。話としては一応はアレでおわりなんでしょうが、来年ぐらいに『もうひとつのワールド・ウォー・Z』みたいな続編があってもおかしくないレベル。

 原作を読んで、好きになって、それで映画があると知ってワクワクしながら観に行ったのですが、あの超大作を映画の尺で表現するのはやっぱりムリでしたね。原作とは、ちょっと話が変わってます。

 舞台は原作だけど、ストーリーは別、という感じ。まあ原作にストーリーっぽいストーリーはないんですけど。解決策を映画でも分かるようなものにしました、と言えば伝わるでしょうか。

 面白かったのはやっぱり序盤から中盤にかけてで、とくに感染が爆発的に広がっていくシーンは「これだ! この状況こそがボクが体験してみたいゾンビワールドだ!」と終末スキーの妄想力をくすぐってくれます。

 予告編でも公開されていたゾンビがうじゃーっているシーンまでは本当に面白いんで、あそこだけ切り取って1本の作品にしても良かったかもしれない。ラストは……うん、まあ116分の上映時間じゃ足りないからね、しょうがないね。

 「絶対映画館で観るべき!」というほどではないですが、それでも良作のゾンビ映画だと思うんでゾンビ映画好きならオススメです。あとスプラッター的なグロもないので、グロ苦手な人でも観れると思います。グロ苦手な人がゾンビ映画好きなのかは微妙ですけど(笑)。

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この記事を書いた人

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