ボクの趣味のひとつに自転車があって、まあ冬は寒いから乗らないのだけれど夏が近づいてくるとお気に入りの自転車でロングライドに出かけたりします、たまにね。この本はそんな自転車好きにオススメしたい1冊です。
『シェルパ斉藤の島旅はいつも自転車で』は、島へのひとり旅のお供に自転車を連れて行く内容の旅行記で、狭い島のなかを自転車で思う存分巡るという羨ましい旅の思い出が綴られています。
連れて行く自転車はもっぱら折りたたみ自転車(フォールディングバイク)で、だけどドイツr&m社の『BD-1』や、台湾GIANT(ジャイアント)社の『MR-4F』、『MR-4R』といった羨ましいものばかり。
そして旅行先も波照間島、種子島、隠岐の島、大東島、そして五島列島など自転車がなくても行ってみたい島ばかりで、島旅も羨ましければ自転車も羨ましいという、読んでて旅心をくすぐられるものでした。
とくに筆者が旅行した島のなかでは大東島が魅力的(大東島は北大東島と南大東島がある)。なんでも断崖絶壁の孤島らしく、その島に入るにはクレーンで釣り上げられていくそうです。それは体験したい!
そんな島に住もうと思ったご先祖の人たちもすごいですが、そんな島だからこそ残されている自然なんかもあって、いやー、訪れてみたいですね。問題は沖縄から船旅で13時間かかるということですが。
ほかにも息子とふたり、自転車で旅をする内容もあって、オッサンに片足突っ込みそうな年齢としては子どもとの旅は憧れますね。
便利、というか参考になるのは毎回の島旅の最後に“かかった経費”が書いてあって、交通費や宿泊費、食費が全部分かるんです。交通費ふくめてもだいたい6~8万円前後なので、これならボクでもいけるな、と思わせるところがまた憎い。
今年は一度くらい島旅に挑戦してみたいですね。