
アスメック株式会社は10月30日、DFRobot社が開発したAIプラットフォーム『LattePanda Mu Ultra 226V』と『LattePanda Mu Ultra 256V』について、10月20日から取り扱いを開始したと発表しました。
組み込み機器向けの超小型x86コンピューティングモジュールで、Intelの最新世代プロセッサーを採用しています。専用のキャリアボードとアクティブクーラーを組み合わせた開発キットとして提供されています。
キットの構成と別途必要なもの
AI開発キットには、次の3製品が含まれています。
- 『LattePanda Mu Ultra』コンピューティングモジュール:AI演算と汎用コンピューティングを担う中核モジュールです。8コアのCore Ultra 5 226VまたはCore Ultra 7 256Vを搭載しています。
- 『Mini Carrier Board』:電源入力、周辺機器との接続、ストレージなどの拡張機能を提供するキャリアボードです。
- 『Active Cooler』:ファンを搭載した専用アクティブ冷却ユニットです。
SSDと電源はキットに含まれていないため、別途用意する必要があります。SSDは対応するNVMe SSD、電源は入力電圧12~20Vで50W以上のものが推奨されています。
コンピューティングモジュールは単体でも購入できます。
コンピューティングモジュールの仕様
CPU、GPU、NPUを合わせたAI演算性能は、256Vで最大115 TOPSです。LLM、画像認識、物体検出、音声認識などのAI処理を、ローカル環境で実行できます。
CPUは8コア/8スレッドで、256Vの最大クロックは4.8GHzです。GPUにはIntel Arcを搭載しています。

メモリーは16GBのLPDDR5Xで、最大136.5GB/sのメモリー帯域幅を持ちます。本体サイズは69.6×60mmで、クレジットカードサイズの小型設計です。
対応OSはWindows 11とUbuntu 24.04以降です。AI開発環境としてIntel OpenVINOやOllamaなどを利用できます。
拡張インターフェースは、PCIe 4.0、USB 3.2 Gen 2、HDMI/DisplayPort、UART、I²C、GPIOなどに対応します。
キャリアボードとクーラーの仕様
『Mini Carrier Board』の仕様は次のとおりです。
- サイズ:110 × 94 mm
- USB:Type-C × 2、Type-A × 2
- 映像出力:HDMI 2.0
- ネットワーク:2.5GbE Ethernet
- 電源入力:12~20V(50W以上の電源を推奨)
ストレージや無線LANなどの拡張に対応し、ディスプレイやネットワーク機器とも接続できます。
『Active Cooler』は『LattePanda Mu Ultra』専用のアクティブ冷却ユニットです。アルミニウム合金製の筐体に冷却ファンを内蔵し、熱伝導パッドが付属します。冷却ファンと熱伝導パッドにより、AI処理時の発熱を効率的に放散できるとのことです。
想定用途と取り扱い
想定用途として、次の5分野が挙げられています。
- スマートAI端末:ローカルAI推論・画像認識
- 携帯型計測機器:測定・検査機器への組み込み
- 自律移動ロボット(AMR):環境認識・経路計画
- サービスロボット:画像認識・音声処理・ロボット制御
- エッジAIビジョン:物体検出・画像分類・外観検査


価格と取り扱いの詳細は同社への問い合わせが必要です。デモ機や導入についての相談も受け付けています。
