
携帯トイレ『ぽけっトイレ』を販売するコケナワホールディングス株式会社は11月3日、無料のWebアプリ『わが家のBKY(防災危険予知)診断』を公開したと発表しました。家庭の備えを10問・約1分で採点するアプリです。あわせて、携帯トイレを選ぶときの5つのチェックポイントも公開しています。
同社は防災庁発足の記者発表を受け、生成AIを活用して徹夜で開発したとのことです。
10問で備えを100点満点で採点
『わが家のBKY診断』は、スマートフォンでもパソコンでも、アプリを入れずにそのまま使えます。登録は不要で、無料です。
質問の内容は、家族の人数、携帯トイレ・飲み水・食べ物の備蓄量、寝室の家具、停電への備え、家族の連絡方法、ハザードマップの確認です。2問の「危険予知クイズ」もあり、合計10問になります。回答をもとに、備えを100点満点で採点します。
結果画面には、次の内容が表示されます。
- 点数と称号(5段階)
- 断水したときに、わが家のトイレがあと何時間もつか
- 1週間分にあと何回足りないか
- 次にやる3つのこと
結果はシェア画像つきで、XやLINEに送れます。ハッシュタグは「#BKY診断」です。同社は、診断の結果を今後、ゲーム『そなえタウン』や備蓄サポート機能に役立てていくとしています。

- わが家のBKY診断:https://sonae.pocketoilet.com/bky/
BKYは工場の危険予知を家庭防災に応用した手法
KYは、工場や工事現場で作業前に「どこに危険がひそんでいるか」を話し合い、事故を未然に防ぐ危険予知活動です。BKY(防災危険予知)は、この方法を家庭の防災に持ちこんだものです。
「どんな危険が?」「原因はこれだ」「あなたならどうする」「わが家はこうする」の4ステップで進めます。防災グッズを買う前に、自宅で何が起きるかを想像する手法です。
防災庁の「緊急要請」と備蓄の現状
防災庁は、2026年11月2日に発足しました。細野豪志防災大臣は発足初日、全国民に向けて「緊急要請」を行い、水や食料、携帯トイレを少なくとも3日分、できれば1週間分備えるよう呼びかけました。
内閣府「防災に関する世論調査」(2025年)では、携帯トイレ・簡易トイレを3日分以上備えている人は27.2%でした。飲料水の69.8%の半分にも届いていません。
4人家族の備蓄の目安は次のとおりです。飲み水は農林水産省、トイレは内閣府「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」の目安です。
| 4人家族の目安 | 1人1日 | 3日分 | 1週間分 |
|---|---|---|---|
| 飲み水 | 3リットル | 36リットル | 84リットル |
| 食べ物 | 3食 | 36食 | 84食 |
| トイレ | 5回 | 60回 | 140回 |
トイレは1人1日5回で、1週間なら1人35回分が目安です。
日本トイレ研究所が能登半島地震のあとに能登町で行った調査(2025年公表)では、発生から3時間以内にトイレに行きたくなった人が54.7%、6時間以内では88.3%でした。トイレを我慢した人は65.6%でした。
同研究所の2026年の調査では、「どれくらい備えればいいかわからない」が42.3%で最多でした。同社は、この「量がわからない」というギャップを埋めるために診断アプリを作ったとしています。
携帯トイレを選ぶときの5つのチェックポイント
同社は携帯トイレの選び方として、次の5点を挙げています。
1. 「何回分」で数えること。目安は1人1日5回で、1週間なら1人35回分です。 2. においを閉じこめられること。使ったあとは数日〜1週間保管することになります。「消臭袋」「処理袋」と書かれていても、においを通しにくい素材とは限りません。一般的なポリ袋はにおいの成分を少しずつ通すため、「防臭」の根拠(袋の素材や試験の結果)が示されているかが確認の目安です。 3. 手を清潔にできること。断水中は手を洗えないため、除菌シートや除菌水があると安心です。 4. 持ち歩けること。災害は外出中にも起きるため、バッグに入る大きさなら、いつも持ち歩けます。 5. 使用期限と置き場所。期限のないもの、場所をとらないものは備えを続けやすくなります。


防災サバイバルゲーム『そなえタウン』は事前登録を受付中
同社は、BKYの考え方を町ぐるみの防災に広げた防災サバイバルゲーム『そなえタウン』を開発しています。公開は近日の予定で、メールアドレスによる事前登録を無料で受け付けています。
プレイヤーは日本の小さな町の町内会長になり、毎日のコインでわが家と町の備蓄・住まいの安全・家族の行動計画を整えます。現実の時間で突然起きる災害を、制限時間つきで乗り切るゲームです。
災害は地震・津波・洪水・土砂災害・台風・大雪・噴火・停電・断水など20種類で、地域ごとに起きる災害が変わります。行動カードは254枚で、正解は内閣府・気象庁・消防庁などの公的な指針にもとづき、カードごとに出典を表示します。
家族の人数に合わせて、水・食料・トイレの不足が「現実の買い物リスト」として表示されます。現実に震度5弱以上の地震や津波警報が出たときは、ゲーム内の災害を自動で止めます。自宅の備蓄用品を登録し、あと何日分あるかをグラフで確かめて、足りない分を買い足せる機能も開発中です。
- そなえタウン(事前登録・BKY診断):https://sonae.pocketoilet.com/
