
BRJ株式会社は10月20日、京都府八幡市で次世代マイクロモビリティ『TOCKLE』(三輪電動シートボード)の実証実験を発表しました。実証実験は10月16日から実施されています。同社は地方の「交通空白」解消を掲げ、安全面に力を入れた電動モビリティを展開しています。
この取り組みは、観光庁の「オーバーツーリズムの未然防止・抑制をはじめとする観光地の面的受入環境整備促進事業」に採択された事業です。
実証実験の概要
実施期間は2026年10月16日(金)から2027年2月15日(月)までです。車両は三輪電動シートボード20台で、貸出ポートは次の4か所に置かれます。
- 石清水八幡宮駅
- 背割堤
- 八幡市役所
- 松花堂庭園・美術館
料金は20分200円、2時間800円、4時間1,500円です。サービスの詳細は『TOCKLE』のサービスサイトに掲載されています。
- 『TOCKLE』サービスサイト:https://www.brj.jp/tockle
八幡市の観光課題と実証実験の目的
八幡市には年間182万人(令和7年度)の観光客が訪れており、約7割が石清水八幡宮と背割堤の2地点に集中しているとのことです。東高野街道や松花堂庭園などは、主要駅や観光拠点からのアクセス手段が徒歩中心です。同社は、二次交通(ラストワンマイル)の不足が面的な観光周遊を妨げる要因になっていると説明しています。
同社によると、既存の路線バスやタクシーを代替するのではなく、補完する移動手段として位置付けています。八幡市役所を中心に半径2〜3km以内にある駅や観光拠点を結ぶシェアリングサービスとして提供します。
同社は、近畿圏のインバウンド需要の増大や新名神高速道路の全線開通による広域観光圏の拡大を見据えているとのことです。特定スポットへの一極集中を防ぎながら、八幡市が目標とする「立ち寄り地点数の増加」を通じて、滞在時間の延長と面的な観光消費の拡大を図るとしています。
『TOCKLE』の安全機能と運用方針
『TOCKLE』はGPSで走行エリアを検知し、特定のエリアに入ると車両を停止させる「ジオフェンシング機能」を搭載しています。「侵入禁止エリア」は、自治体が地域の実情に応じて設定できます。
運用面では、どの地域でも夜間の運用を行っていないとのことです。同社は、地方は交通量が少なく道幅にも余裕があるため安全に運用しやすいとして、地方での展開を中心に据えています。
