
株式会社ワンダーシェアーソフトウェアは10月9日、動画編集ソフト『Filmora』の最新メジャーバージョン『Filmora 16』をリリースしたと発表しました。AIによる素材の解析、複数ソースやゲーム画面の収録、カメラトラッキングやカラーマスクなどの編集機能、字幕関連機能、XML連携と一括書き出しがくわわっています。
『Filmora 16』は、素材の理解・整理から精密な編集、表現、収録、書き出しまでの機能を更新したバージョンです。ゲーム録画は、V16.0.0時点でWindows版に対応しています。
- Filmora公式サイト:https://filmora.wondershare.jp/
素材の解析と収録に関する機能
「AIメディア解析」は、AIが動画や画像の内容を解析し、人物、シーン、場所、動作などを識別する機能です。タグや素材説明、編集のヒントなどを生成します。
解析結果は素材の整理や検索に使えます。「誰が映っているか」「どのようなシーンか」といった内容から、クリップを探せます。プレビューやタイムライン上には編集候補が表示されます。

「マルチソース録画」は、複数の画面やカメラ、マイク、システム音声などを、一度の収録でそれぞれ独立した素材として記録する機能です。収録後も映像と音声を個別に編集でき、チュートリアルや製品レビュー、ゲーム実況などを収録から編集まで『Filmora』内で進められます。
「ゲーム録画」は、ゲームウィンドウの収録に特化した専用モードです。ゲーム画面と音声、マイク、カメラを収録し、そのまま『Filmora』で編集に移れます。V16.0.0時点ではWindows版に対応しています。
精密な編集に関する機能
「カメラトラッキング」は、人物の頭部・身体、または任意に指定した対象を追跡し、被写体の動きに合わせて画角を追従させるカメラ表現を作成する機能です。人物のほか、ペットや物体、画面内の特定部分にも対応します。

「カラーマスク」は、マスクで画面内の範囲を指定し、その領域だけにカラー調整を適用する機能です。人物の顔を明るくする、空を暗くする、背景の色味を変えるといった調整ができます。複数の調整レイヤーやマスクにも対応し、異なる領域を個別に調整できます。
「自動色補正」は、明るさやコントラスト、色味などを自動で調整する機能で、効果の強さも調整できます。
映像表現と字幕に関する機能
「360°動画リフレーム」では、360°カメラで撮影した全方向の映像から、撮影後に見せたい方向や画角を決め直せます。プレイヤー上で視点を調整しながら、キーフレームやカメラ移動プリセットを使い、視点の回転やズーム、カメラワークを作成できます。広角、魚眼、小行星といった表現にも対応します。V16.0.0では、リフレーム後の映像を通常の動画として書き出します。

「スマートテキスト補正」は、音声から生成した字幕に含まれる固有名詞、同音異義語、文法、区切りなどの誤りを検出し、修正候補を提示する機能です。同じ誤りをまとめて修正できるほか、会社名や商品名、専門用語などを個人辞書へ追加できます。
「字幕トラック」は、音声認識やインポートした字幕を専用トラックで管理する機能で、字幕の編集やスタイル調整、多言語コンテンツの管理に使います。「ダイナミックキャプション」は、音声に合わせた動きのある字幕スタイルを適用する機能で、『Filmora 16』ではテンプレートの分類やお気に入り機能なども強化されました。
書き出しと他ソフトとの連携
XML形式のインポート/エクスポートに対応しました。互換性のあるタイムライン構造を『Filmora』へ読み込めるほか、『Filmora』のプロジェクトをXML形式で書き出せます。他の対応編集ソフトとの基本的なプロジェクトの受け渡しをサポートします。
「一括書き出し」は、複数の書き出しタスクをまとめて処理する機能です。用途や尺の異なる複数バージョンを制作する際に使えます。
