シングルパワーアンプキット『TU-4523』発表。直熱三極管「45」と「2A3」を切り替え可能、10月下旬出荷開始

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TU-4523 シングルパワーアンプキットの正面。出力管2本と小型管2本

電子工作キット「エレキット」の企画・製造・販売を行う株式会社イーケイジャパンは10月1日、直熱三極管「45」と「2A3」を切り替えて使用できるシングルパワーアンプキット『TU-4523』を発表しました。出荷は2026年10月下旬に開始する予定です。

『TU-4523』は、出力管を交換してスイッチを切り替えることで、45と2A3それぞれの音の違いを聴き比べられるアンプキットです。価格はオープン価格(税別)です。真空管は付属していないため、別途用意する必要があります。

TU-4523の背面。警告ラベル、入力端子、スピーカー端子、電源端子
目次

出力管の切り替えとスピーカー対応

トップパネルに出力管選択スイッチを備えており、装着する出力管にあわせて45と2A3の設定を切り替えます。現在の設定はフロントのボリュームツマミ部のLEDで確認でき、45使用時はオレンジ、2A3使用時はグリーンに点灯します。

TU-4523のトップパネル。出力管選択スイッチと真空管ソケット、高温注意ラベル
TU-4523のボリュームツマミ部LED。45時はオレンジ、2A3時はグリーン

スピーカーインピーダンスも切り替えられます。対応するのは、45使用時が6~16Ω、2A3使用時が4~16Ωです。

TU-4523のスピーカーインピーダンス切替スイッチ表示。45と2A3の対応値

NFBの切り替えとパーツ交換

標準設定はNFBです。基板上のショートプラグを差し替えると、NON-NFB(無帰還)へ変更できます。NON-NFB設定ではゲインが約8dBアップするため、プリアンプを使用せずに接続することも可能です。

TU-4523の基板CN303 NFB標準設定とNon-NFB設定のショートプラグ比較図

コンデンサには、導電性高分子電解コンデンサやポリプロピレンフィルムコンデンサなどを採用しています。カップリングコンデンサについては、最大径22mm×長さ44mmの大型タイプへ交換できるスペースを確保しています。

基板上のカップリングコンデンサ交換スペースを示した画像

ソフトスタート機能とノイズ対策

電圧をゆっくりと上げるソフトスタート機能を搭載しています。直熱管と傍熱管が混在する回路では、ウォーミングアップ時間の違いから先に立ち上がる直熱管に負担がかかる場合があります。同機能は、45や2A3などの直熱管にかかる負担を軽減する設計とのことです。

45や2A3などの直熱管は、構造上ハムノイズが発生しやすい特性があります。『TU-4523』は電源回路を工夫してハムノイズの低減を図っており、ヘッドホンやイヤホンでの使用も想定した設計とのことです。

ボンネットの素材

出力管上部のカバーは温度が高くなります。ボンネットには、耐熱性と堅牢性を備えたポリカーボネートを採用しています。

ポリカーボネート製ボンネットを備えたTU-4523の正面

製品情報

45と2A3について、2A3は現在も多くの真空管アンプ愛好家に親しまれている代表的な直熱三極管です。45は1930年代初頭に登場した直熱三極管で、近年は複数のメーカーから復刻・再生産されています。

品名は「45/2A3 シングルパワーアンプキット」です。開発担当者による紹介は、公式ブログで公開されています。

TU-4523 シングルパワーアンプキットの正面。出力管2本と小型管2本

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