
HIKVISION JAPAN株式会社は2026年9月18日、外部デコーダーやPCを使わずにIPカメラの映像を直接デコードしてマルチ画面表示できる『Hikvision デコーダー内蔵モニター』(FHD/4K UHDシリーズ、全4サイズ展開)を2026年9月に発売すると発表しました。
従来の防犯監視システムでは、カメラ映像をモニターに表示するために外部デコーダーや専用PC、キーボード、HDMIやDPケーブルなどの複雑な配線が必要でした。HDMIケーブルには伝送距離の制限があるため、モニターの設置場所が制限されたり、延長器の追加が必要になったりする課題があったとのことです。
『Hikvision デコーダー内蔵モニター』は、モニター本体に高性能なデコード機能を統合した製品です。LANケーブルをハブまたはカメラに接続するだけで、複数台のカメラ映像を即座にマルチ画面でリアルタイム表示できます。
モニター本体に外部機器の機能を統合
『Hikvision デコーダー内蔵モニター』は、外部デコーダーや専用PC、キーボードといった機器を追加せず、モニター単体で映像のデコードと表示を完結させる構造です。

同社は、この完全オールインワン構造により、店舗のレジカウンターやオフィス受付といった省スペースが求められる場所への設置や、配線工数・コストの削減につながるとしています。
サイズによって異なる表示チャンネル数
『Hikvision デコーダー内蔵モニター』はFHDモデルと4K UHDモデルの2系統、全4サイズで展開されます。
24インチと27インチのFHDモデルは、最大16チャンネルの映像表示に対応し、1/4/6/8/9/16分割の画面レイアウトを選択できます。
43インチと55インチの4K UHDモデルは、最大36チャンネルの映像表示に対応し、1/4/6/8/9/16/25/36分割の画面レイアウトを選択できます。両モデルともH.265、H.264、MJPEGの各コーデックに対応しており、低遅延かつ滑らかな映像再生が可能です。

Hikvision製以外のカメラやNVRとも連携可能
『Hikvision デコーダー内蔵モニター』は、Hikvisionの独自プロトコルにくわえて、業界標準のONVIFやRTSPにも対応しています。
これにより、Hikvision製カメラだけでなく、他社製のネットワークカメラや既存のNVRシステムとも連携できます。導入時にはSADPによるカメラの自動登録のほか、Web UIからの手動でのIPアドレス追加にも対応しています。
巡回表示や録画再生など運用機能も搭載
『Hikvision デコーダー内蔵モニター』には、運用を支える機能も搭載されています。
スマートマルチシーン自動巡回機能では、複数のカメラグループや画面レイアウトを設定し、一定時間ごとに自動で切り替えて巡回表示できます。
録画映像の直接再生機能では、モニター上で通常再生にくわえ、人体検知、車両検知、同期再生などの条件で検索・再生できます。
USBポートにマウスやリモコンを接続すれば、OSD画面を直感的に操作することも可能です。
想定される導入シーン
同社は、日本国内における深刻な人手不足やセルフレジ・無人店舗の増加、オフィスのフリーアドレス化・省スペース化といった傾向を踏まえ、『Hikvision デコーダー内蔵モニター』が複数の場面で活用できるとしています。
コンビニ・スーパー・ドラッグストアのセルフレジ周辺監視
セルフレジの導入が進む一方、万引き防止やレジトラブルへの対応が求められる中で、レジ周辺やサービスカウンターのスペースは限られています。同社は、24インチ/27インチのコンパクトモデルを壁掛けやカウンター上に設置することで、PCやレコーダー本体を置かずに店舗内の死角やセルフレジ周辺をリアルタイム監視できるとしています。
中小規模オフィス・ビルの受付や防災センター
受付の無人化が進む中、来訪者の動線把握や通用口の防犯監視が必要とされています。同社は、既存の社内LAN配線を活用してモニターを設置するだけで、エントランスや通用口、エレベーターホールなどの映像を一覧表示でき、長距離HDMI延長器の追加コストを削減できるとしています。
物流倉庫・工場・プラントのライン・出入口監視
広大な敷地内ではカメラと監視拠点が離れており、HDMI配線が困難な場合があります。同社は、43インチ/55インチの4K大型モデルを導入することで、広大なフロアやトラックヤードなど最大36拠点の映像を一元監視でき、自動シーン巡回機能により巡回警備の負担を軽減できるとしています。
商業施設・ホテル・マンションのエントランス
機器や配線の露出が美観を損ねることを避けたい環境向けに、同社はすっきりとした壁掛け設置が可能で、美観を保ちながら防犯抑止効果を提供できるとしています。
