
エクサポリシー合同会社は8月3日、個人・専門職向けのAIガバナンス・デスクトップアプリ『Covenant Personal Edition』を8月1日にMicrosoft Storeで提供開始したと発表しました。今回提供が始まった製品は、入力内容の機密度を手元のローカルAIで評価し、ユーザーが定めたポリシーに従って送信先を仕分けることで、機密情報をクラウドへ送信せずに扱えるよう設計されています。
アプリ自体は無料でインストールできますが、機能を利用するにはアプリ内で購入する月額プラン(月額5,000円・税込)が必要です。
生成AIの業務利用が広がる一方で、守秘義務やNDAのもとで働く個人事業主やフリーランス、士業などの実務者は、クラウドAIに送ってよい情報の線引きを自身の記憶や注意力に頼って判断してきたといいます。
組織向けのAI管理製品は存在するものの、利用者自身がルールを定め、その記録を手元に残せる個人向けの道具は限られているとのことです。
送信前に機密度を判定し、送信先を仕分ける仕組み
入力内容はまず手元のローカルAIによって機密度が評価され、ユーザーが設定したポリシーに基づいて送信先がローカルAIかクラウドAIかに振り分けられます。機密を含むやり取りは、判定から処理までPCの外に出さずに完結できます。
送信ルールはYAML形式で記述するポリシーとして管理され、何を機密と見なし、どこへ送るかを利用者自身が設定できます。使いながらルールを調整し、ポリシーを育てていくことも可能です。
クラウドへの送信内容は利用者のPC内のログに記録され、いつ何を送ったかを本人が確認できます。エクサポリシー合同会社のサーバーにデータを預ける設計ではないとのことです。
複数のクラウドAIとローカルAIを、同じ1つのポリシーで横断して扱うことができます。
対応環境と入手方法
『Covenant Personal Edition』はMicrosoft Storeで配布されています。対応環境はWindows 11(x64)です。
利用にはOllamaやLM StudioなどのローカルAI基盤と対応モデルのインストールが別途必要となります。推奨環境はサポートページで確認できます。
製品や会社の詳細はエクサポリシー合同会社の公式サイトでも確認できます。
透明性への取り組み
使用するAIモデルや判定の仕組みを開示する「AIモデルカード」、配布物の検証情報、サポート方針は、サポートページで公開されています。エクサポリシー合同会社は、判定結果を保証するのではなく、利用者が自ら確かめられる材料を開示する方針としています。