
キヤノンは11月4日、デジタルシネマカメラ4機種向けに機能を拡張した無償ファームウエアを12月17日に公開すると発表しました。色相軸を選んで色相・彩度を個別に補正する新機能「Multi Matrix」を搭載するほか、スロー&ファストモーション動画モードでのAFや音声出力、対応アクセサリーなども拡充します。
対象機種は『EOS C400』(2024年9月発売)、『EOS C80』(2024年11月発売)、『EOS C50』(2025年11月発売)、『EOS R5 C』(2022年3月発売)の4機種です。機能ごとに対象となる機種が異なります。


色相・彩度を補正する「Multi Matrix」
「Multi Matrix」は、『EOS C400』『EOS C80』『EOS C50』に新たに搭載される機能です。画像内の色を16または32の色相軸に分割し、各色相軸に対応する色相領域ごとに、色相や彩度を補正できます。
色相軸とは、色を色味ごとに分類した調整基準のことです。選択した色相軸を中心とする色相領域が調整対象になります。
キヤノンは、スポーツ中継のチームカラーやライブコマースの商品色の再現など、高い色再現性が求められる映像制作での活用を見込んでいるとのことです。
スロー&ファストモーション動画モードの強化
『EOS C50』では、スロー&ファストモーション動画モードの設定中、実際に記録していない場面でも音声を外部出力できるようになります。収録待機中も音声モニタリングを続けられます。
『EOS C400』と『EOS C80』では、同モードで撮影するときのAFの対応範囲が広がります。撮影フレームレートが72P/75P/90P/96Pの設定でも、新たにAFを使えるようになります。
撮影機能と対応アクセサリーの拡充
『EOS C50』は、静止画モードでストロボ撮影に対応します。
別売りのマイクロホン「DM-E10D」には、『EOS C400』『EOS C80』『EOS C50』『EOS R5 C』が対応します。「DM-E10D」の発売は12月下旬の予定です。別売りのタイマーリモートコントローラー「TC-N3/TC-E3」には、『EOS C50』と『EOS R5 C』が対応します。こちらの発売は2027年1月下旬の予定です。
『EOS C400』『EOS C80』『EOS C50』では、撮影時に表示する情報量を設定できるモード「DISP レベル2」の表示項目が増え、Base ISO、クリップファイル名、ファンモードを表示できるようになります。「DISP レベル2」は、モニターやファインダーに通常より詳細な撮影情報を表示するレベルです。
このほか、バーチャルプロダクション向けメタデータ出力への対応なども今回のアップデートに含まれます。対象機種や各機能の詳細は、公式サイトで案内されています。
