
AZUL Energy株式会社は11月2日、大容量亜鉛空気電池『Ferion』を発表しました。販売は11月2日10:00からで、容量と電圧の異なる4製品が用意されています。
『Ferion』は、空気中の酸素を利用して発電する亜鉛空気一次電池で、外部からの充電は不要です。負極に亜鉛を使い、外部から取り込んだ酸素を正極の反応に利用して電力を生み出します。最大容量は6.24kWhです。

同社は、亜鉛空気電池が一般的なリチウムイオン電池と比べて理論上約3倍のエネルギー密度を持つとしています。比較的小さな電力を長時間供給する用途に向くとのことです。
4製品の仕様と価格
ラインナップは『Ferion 6-50』『Ferion 15-100』『Ferion 15-200』『Ferion 12-600』の4製品です。
| 商品名 | 公称電圧 | 公称容量 | 公称エネルギー | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| Ferion 6-50 | 6V | 45Ah | 234Wh | 7,500円 |
| Ferion 15-100 | 15V | 90Ah | 1,170Wh | 17,000円 |
| Ferion 15-200 | 15V | 165Ah | 2,145Wh | 34,000円 |
| Ferion 12-600 | 12V | 600Ah | 6,240Wh | 90,000円 |




単1アルカリ乾電池との比較では、シリーズ最小のFerion 6-50が約13本分、シリーズ最大のFerion 12-600が約347本分のエネルギー容量に相当するとのことです。

想定される用途
商用電源の確保が難しい場所での利用が想定されています。用途の例は次のとおりです。
- 獣害対策・電気柵:農地や山間部の電気柵の電源として使います。
- セキュリティ・見守りIoT:トレイルカメラや遠隔監視センサーなど、電源確保が難しい場所での長期運用に使います。
- 工事用表示灯・仮設照明:矢印灯や仮設照明など、屋外設備への電力供給に使います。


空気中の酸素で発電するため、夜間や曇天でも電力を供給できるとのことです。電池交換が難しい山間部や無人設備で、維持管理の負担を減らす狙いがあるそうです。
水系電解液を採用し、釘刺し試験を実施
『Ferion』は水系電解液を採用しています。可燃性の有機電解液を使う一般的なリチウムイオン電池と異なり、可燃性電解液に起因する発火リスクを低減しているとのことです。
同社が7月に東洋システム株式会社いわき評価センターで実施した釘刺し試験では、比較対象のリチウムポリマー電池が最高349.4℃に達して発煙・火花が確認されたのに対し、『Ferion』の最高温度は39.7℃で、発煙・発火は確認されませんでした。
Ferion 対 リチウムイオン電池 安全性比較動画
販売方法と購入先
個人・法人向けの販売は、公式ECサイト『Ferion.jp』で11月2日10:00から行われています。製品ごとの仕様や対応機器、使用時間の目安は、公式ECサイトに掲載されています。
卸売りや法人向けの大量発注に関する見積り・問い合わせの受付は、11月2日からウェブサイトで開始されています。
- 公式ECサイト Ferion.jp:https://shop.ferion.jp/
- Ferion詳細ページ:https://azul-energy.co.jp/service/ferion/
- 法人お問い合わせ(実証・卸売・大量発注等):https://azul-energy.co.jp/contact/
