
旭東みらいテクノロジーは10月14日、夜間フルカラーに対応した400万画素バレット型AIネットワークカメラ『TSB-4FL5P-IPC』を2026年10月より発売する予定であると発表しました。同社は、夜間フルカラー機能について一般的な赤外線カメラと比較する実機検証も実施しています。
『TSB-4FL5P-IPC』は、夜間に人物の服装や車両などの色情報を確認したい場所を想定したカメラです。最大解像度は2688×1520で、AI機能として侵入検知、トリップワイヤー、高速移動に対応します。この3機能は、いずれも人物・車両・動物などの分類に対応しています。

このほか、徘徊検知、群衆検知、駐車検知、滞在検知、置き去り・持ち去り検知、顔検出、人数カウント、ヒートマップにも対応しています。なお、AI映像解析と各種検知機能は、すべての事象の検知や誤検知の完全な防止を保証するものではありません。
防水・耐衝撃性能と電源、保存先
『TSB-4FL5P-IPC』は、IP67の防塵・防水性能とIK10の耐衝撃性能を備え、動作温度は−40℃~+60℃です。筐体素材は金属とプラスチックです。
電源はDC12V(±30%)、PoE+(IEEE 802.3at)、ePoEに対応します。対応するネットワーク環境では、LANケーブル1本で通信と給電を行えます。
録画データの保存先は、microSDカード(最大1TB)、FTP、SFTP、NASです。最低被写体照度はColor:0.0001Lux@F1.0で、わずかな環境光があれば補助光を点灯せずにフルカラー映像を撮影でき、光のない環境では補助光を点灯して撮影できるとのことです。
赤外線カメラとの夜間映像の比較検証
同社は、自社オフィス屋内のカーペット敷きの空きスペースで、一般的な赤外線カメラ(夜間は赤外線白黒映像)と『TSB-4FL5P-IPC』を近い位置に置いて同一エリアを俯瞰撮影し、同時に録画して映像を比べました。
不審者を想定してパーカーを着用し、棒状の物を持った人物がエリアに入って歩き回り、両者の映像で確認できる情報を比較しています。
2台のカメラはレンズ画角と設置位置が完全には一致しておらず、撮影範囲に差があります。
同社の検証では、一般的な赤外線カメラの映像で人物の進入と動線は確認できたものの、服装は灰白色に映り、色を判別できませんでした。『TSB-4FL5P-IPC』の映像では、赤褐色のパーカー、ベージュのズボン、白いマスクの着用を確認できたとのことです。

人物が手に持っていたオレンジ色の棒状の物は、赤外線白黒映像では白く映り、ほかの物と区別しにくくなりました。『TSB-4FL5P-IPC』の映像では、オレンジ色の物であることを確認できたとのことです。
赤外線白黒映像は、物体が赤外線を反射する強さによって映像化されるため、人の目で見た色や明暗とは必ずしも一致しません。今回の検証では、同じパーカーが位置や角度によって白っぽく映ったり、濃いグレーに映ったりしました。赤外線白黒映像だけで人物の特徴を確認する場合は、この点に注意が必要です。
『TSB-4FL5P-IPC』の映像では、カーペットや壁際の段ボール箱などの背景も実際に近い色で映ったとのことです。
赤外線とウォームライトの補助光、警告機能
補助光には、赤外線・ウォームライト一体型マルチコアLEDを4灯搭載しています。照射距離は最大80m(赤外線)、最大60m(暖色光)です。スマートイルミネーション機能とスマートデュアルライト機能に対応し、赤外線補助光とウォームライト補助光を現場の状況に応じて使い分けられます。ウォームライトを使うと、夜間でも人物や車両などの色情報を確認しやすくなるとのことです。
ウォームライトによる警告機能(点滅/常時点灯)と音声警告機能も搭載しています。警告音は11種類を内蔵しており、カスタム警告音は最大10種類までインポートできます。侵入検知などのAI機能と組み合わせると、対象を検知した際に光と音で現場に警告できます。
活用例と導入時の注意
同社は活用例として、次の4つの場所を挙げています。
- 工場・倉庫の外周および資材置場:夜間に進入した人物の服装の特徴や、運搬している物の色・形状を確認します。
- 駐車場・屋外エリア:夜間に車両の色や人物の服装などを確認し、事後確認を支援します。
- 店舗・オフィスの夜間無人エリア:営業時間外や休業日に、バックヤードや通路などへの人物の出入りをフルカラー映像で記録します。
- 建物の出入口・裏口:侵入検知やトリップワイヤーなどのAI機能と組み合わせ、人物を検知した際に録画、通知、ウォームライト警告・音声警告を連動させます。
実際の設置位置と補助光の運用方法は、現地調査とテスト結果に基づいて決定する必要があります。夜間映像の効果は、カメラの設置高さ、俯角、撮影距離、環境光の有無や強さ、天候、補助光の設定、被写体の素材や色などの影響を受けます。同じ機器でも設置位置や設定が異なれば、得られる映像が異なる場合があります。
導入前には、撮影範囲、夜間の照明条件、補助光の運用方法、稼働時間帯を確認し、現場でのテストで効果を評価する必要があります。映像・音声の取得と利用では、関係法令や個人情報・プライバシーに関するルールを守る必要があります。
