
ジオサーフ株式会社は10月14日、SkylandXのハンドヘルド3Dスキャナー『MetaCam Air 3』を近く日本国内で販売開始する予定だと発表しました。正式な販売開始日と価格は、現時点で発表されていません。
『MetaCam Air 3』は、LiDAR、複数のカメラ、SLAM技術を組み合わせた3Dスキャナーです。移動しながら空間の形状を3D点群として取得し、画像で色や外観も記録します。GNSS測位と連携して、取得した3Dデータを位置情報と結び付けられます。測量・建設、施設管理、森林調査、文化財の記録といった分野での利用を想定しています。
水平360°・垂直240°のLiDARと複数カメラ
LiDARはSkylandXが測量用途に向けて開発したもので、視野角は水平360°・垂直240°です。周囲の壁面にくわえて床や天井も含む範囲を捉え、移動しながら3D点群を取得できます。レーザースポットの小径化にも取り組んだとのことです。

カメラは、2基の50MP(約5,000万画素)パノラマカメラと、48MP(約4,800万画素)のカメラを搭載しています。LiDARによる形状計測と画像取得を組み合わせ、空間の形状にくわえて色や外観も記録します。
V-SLAM用には、グローバルシャッター方式のカメラを搭載しています。画像情報から自己位置の推定と周辺環境の地図作成を行う仕組みで、同じような形状が続く場所でも安定したマッピングにつながるとのことです。

本体には、スキャン状態を知らせるインジケーターと、ワンプッシュでスキャン操作ができる物理ボタンがあります。
RTKやPPK、GCPによる位置情報の付与
着脱式のRTKモジュールを備え、NTRIPを利用したネットワークRTKに対応します。PPK(後処理キネマティック測位)や、GCP(地上基準点)を使った位置補正にも対応します。
SLAMによる空間計測とGNSS測位を組み合わせることで、取得した点群を位置情報と結び付けられます。測量や施設管理などの業務での活用が見込まれます。
アプリ・PCソフト・クラウドが連携
専用のモバイルアプリ、PCソフトウェア、クラウドが連携し、現場でのデータ確認から編集・解析、共有までのワークフローに対応します。
モバイルアプリの『MetaCam Go』では、取得中の点群をリアルタイムで確認できます。現場での品質確認、ループ閉合の通知、クラウドへのアップロードにも対応します。
PCソフトウェアの『MetaCam Studio』は、点群の編集・計測・最適化にくわえ、森林解析・空間解析に対応します。CADおよび複数形式への出力も可能です。
クラウドの『MetaCam Cloud』は、点群と3DGSのオンライン処理・プレビューに対応します。クラウド上でのデータ共有や共同作業もできます。

点群にくわえて3DGSにも対応
『MetaCam Air 3』は、形状の計測・解析に用いる点群データにくわえ、3DGS(3D Gaussian Splatting)による空間表現にも対応します。3DGSは、撮影画像などを用いて、実空間の外観を写実的な3D表現として再現する技術です。
点群は形状情報、3DGSは画像を活用した視覚的な表現と、目的に応じて使い分けられます。建物や設備の現況記録、森林調査、文化財のデジタル保存、施設の可視化、デジタルツインなどでの活用を想定しているとのことです。
国内販売とロードショーでの日本初公開
国内では、SkylandXの日本正規代理店であるジオサーフが販売を担当します。正式な販売開始日、価格、国内販売仕様は、決まり次第案内される予定です。
『MetaCam Air 3』は、10月に広島・福岡・宮城・前橋の4会場で開催する「GEOSPATIAL ROADSHOW 2026」で日本初公開の予定です。実機で製品の特長や操作性を紹介します。開催日程や参加方法は、開催案内で公開されています。
※製品情報は、メーカーの現時点の資料に基づくとのことです。仕様・外観・ソフトウェア機能は、正式発売までに変更となる場合があります。
