
株式会社ボイスは2026年9月10日、macOS向けAIワークスペース『WorkPilot』を無料公開しました。Claude・ChatGPT・Kimi・Antigravity(Gemini)を工程ごとに指定し、1本のパイプラインとして実行できるデスクトップアプリです。各社の公式CLIを通じて利用者自身のサブスクリプションにサインインして動作するため、API従量課金は発生しません。
WorkPilotは、複数のAIサービスを行き来する際に生じる手間を解消することを目的に開発されたとのことです。もとはWeb開発歴20年のエンジニアが自社の業務効率化のために作った社内ツールで、現在は同社のほぼ全業務で使用されているとのことです。
工程ごとにAIエンジンを切り替えて自動実行
WorkPilotはスレッド単位でエンジンとモデルを選択でき、切り替えても文脈が引き継がれます。1行の指示を工程に分解し、書かれた順に、書かれたエンジンで自動実行する仕組みです。

利用にはAPIキーではなく各社の公式CLIを使用し、Claude Pro/Max、ChatGPT Plus/Proなど利用者自身の契約にサインインするため、トークン課金は発生しません。
台本から動画まで1画面で完結する制作機能
WorkPilotは相談・画像・動画・記事・音声・コードの6モードを備えています。動画生成はHiggsfieldをMCPで接続し、音声生成はElevenLabsを利用するほか、書き出し用にffmpegを同梱しています。

育てて配れるエージェント機能
企画・調査・レビュアー・法務などの役割はプリセットとして用意されており、追加・削除・改名が可能です。中身は「判断基準」「知識」「話し方」「考え方」の4区分で編集でき、レビュアー役は化粧品の効能56項目を、法務役はフリーランス新法をあらかじめ備えています。

会話で伝えた方針は反映案として提示され、取り込むかどうかは利用者が判断します。育てたエージェントはファイル1つで配布でき、書き出す前にAPIキーの混入を自動でスキャンする仕組みです。

会話で組む定期実行「ループエンジニアリング」
WorkPilotでは、定期的な反復処理を設定ファイルではなく会話で組み立てられます。例えば「毎週月曜9時に競合3社の価格を調べ、変化があればメールで知らせる」といった処理を、cronやYAMLを記述せずに設定できます。
Macがスリープで実行を逃した回は、起動時にさかのぼって実行されます。ループごとにエンジンやSSH接続も指定できます。
必要な情報だけを渡す記憶とナレッジの管理
ナレッジはOKF(Open Knowledge Format/Googleが公開したオープン標準)のMarkdownで蓄積し、フォルダ単位でスレッドに装備できます。社内の「ルール」は毎回全文が渡され、AIは根拠となったルール名を「(根拠:ルール名)」の形で明記し、根拠がない場合は「(根拠なし・推測)」と示す仕組みです。

スレッドは親子に分岐でき、子スレッドは結論だけを親スレッドに返します。
外部接続の一元管理と安全対策
サーバー(SSH)・MCP・API・メール送信は「接続」画面で一元管理され、登録した本番サーバーへスレッドやループから直接作業できます。WorkPilotはDeveloper ID署名とApple公証を取得済みで、投稿・デプロイ・メール送信など端末の外に出る操作は、実行前に必ず停止して承認を求める仕組みです。

会話や成果物はMacの書類フォルダに通常のファイルとして保存され、Obsidianの保管庫を指定することもできます。
料金と対応環境
WorkPilot自体は無料で、有料版・アプリ内課金・広告はありません。各AIサービスとの契約が1つあれば利用を始められ、Antigravityについては、Gemini APIの無料枠に対応します。
対応OSはApple Silicon搭載のMac(M1以降)です。Windows版は開発中です。
入手方法
WorkPilotは公式サイトから入手できます。
- WorkPilot公式サイト:https://workpilot.space/
※記載の会社名・製品名は各社の商標または登録商標です。
※本アプリは記載の各AIベンダー・各サービスとの提携・公認関係にあるものではありません。
